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昨季“国立4強”からフル稼働続く堀越左SB瀬下琥太郎、6-1大勝にも猛省「今日みたいなミスをしていたら絶対に勝てない」

ゲキサカ / 2025年1月3日 16時11分

堀越DF瀬下琥太郎(3年)

[1.2 選手権3回戦 松山北高 1-6 堀越高 駒沢]

 “国立4強”に立った昨年度から同じ顔ぶれが並ぶ堀越高の最終ラインは、6-1の大勝にも満足はなかった。「6得点より1失点が大事。明後日の試合に向けてもう一回切り替えていきたい」。昨季から全試合フル出場が続く左SBのDF瀬下琥太郎(3年=三菱養和SC調布ジュニアユース)は勝利した後とは思えないような厳しい表情で反省を口にしていた。

 3-0で迎えた前半30分だった。左サイドに抜けた松山北のMF河上和嗣(2年)にボールを持たれると、クロスボールを瀬下が空振り。これがゴール中央に向かったところでFW大西然(2年)に決められ、唯一の失点を喫していた。

 ウイングバックを広く使う松山北に対し、布陣上の噛み合わせも悪い場面だったが、瀬下はこの場面を「今日の試合は自分のミスで失点してしまった」と猛反省。「チームで無失点で勝つというのがあって、昨日もそれを徹底してやっていこうという中、自分のクリアミスで失点してしまった」と責任を一身に背負った。

 昨季から堀越の左SBを託され、パワフルな上下動やキックで存在感を放つ瀬下。「去年は2年生でスタメンで出してもらっていて、ベンチに3年生の先輩がいて、去年は3年生のぶんまでという気持ちがあったけど、今年は自分たちが3年生になって、自分が引っ張る気持ちでやっている」。最終学年で背負う一層大きな責任感が言葉からもにじみ出る。

 もっともピッチで味わった悔しさをピッチで晴らすチャンスがあるのは勝利したからこそだ。次戦・前橋育英戦に向けて「去年より上に行くためには失点してはいけない。今日みたいなミスをしていたら次の試合は絶対に勝てない。一つひとつの失点に敏感になっていければ」と危機感を新たにし、「いったん終わってしまったので切り替えて、次の試合は無失点で終えることを徹底したい」と奮起を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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