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松山北GK市中磨生の「人生で一番楽しめた1週間」2度の完封と苦い6失点で芽生えた“3年の冬”への想い

ゲキサカ / 2025年1月3日 16時50分

GK市中磨生(2年)

[1.2 選手権3回戦 松山北高 1-6 堀越高 駒沢]

 松山北高(愛媛)は8年ぶりの全国高校サッカー選手権で2勝を収め、3回戦敗退で大会を去ることになった。GK市中磨生(2年)は「人生で一番楽しめた1週間だった」と清々しくコメント。3年の夏で卒部することが一般的な同校サッカー部だが、市中は来年も選手権に挑戦する意欲を見せた。

 松山北の3年生は大学受験に専念するため、ほとんどが高校総体をもってサッカー部での活動を終了する。今年度も約30人いた3年生のうち選手権に残ったのはMF森隼人(3年)ただ一人。下級生を中心としたメンバーで8年ぶりの選手権に挑み、1回戦と2回戦でともに1-0の完封勝利を収めた。

 そうしたチームでゴールを守った市中は、初戦の決勝点をパントキックでお膳立て。もともとキックは得意ではないというが、「全国大会を通してキックを武器にできたら」と新たな強みを獲得するきっかけになったようだ。そして何より、選手権で2試合連続のクリーンシートを達成したことは大きな自信になった。「ディフェンスとの連携が本当に良かったと思うので、それを誇りにして次も頑張りたい」と力を込める。

 もっとも3回戦では堀越高(東京A)のFW三鴨奏太(2年)に4点を決められるなど、合計6失点の苦い結果に。ただ市中は顔面ブロックを含む気迫のセーブを連発し、後半は1失点に抑えるなど奮闘した。結果的には1-6で敗れたものの、全国レベルのアタッカーと対戦することで得られた経験も大きかったという。

「自分はシュートストップするときに少し読んでしまう癖がありました。三鴨選手にシュート寸前まで僕の動きを見られていて、ポイって浮かしてきたりとか最後まで隙を突いてくるプレーが本当にすごかった。そういった選手も全国にはゴロゴロいるんだなと学ぶことができてよかったです」

 再び全国大会に戻るため、まず目指すのは来夏の高校総体になる。ただ市中は「3年生の隼人くんみたいに残りたいという気持ちは本当に大きくなっている」と告白。憧れだった選手権の舞台に立ち、2度のクリーンシートと苦い6失点を経験したことは大きな刺激になったようだ。

 実際に来冬まで松山北でサッカーを続けるかは未定だが、「ここまで長く東京でサッカーができたことは本当に嬉しいですし、だからこそ来年もまたこの舞台に戻ってきたい」。市中は真っ直ぐな想いで来年を見据えた。

(取材・文 加藤直岐)
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