落ち着き払った4G2Aの理由…堀越2年生エースFW三鴨奏太を支える“国立の45分間”「この年代であれ以上のステージはない」
ゲキサカ / 2025年1月3日 17時36分
[1.2 選手権3回戦 松山北高 1-6 堀越高 駒沢]
ゴール前で落ち着き払ったフィニッシュを続け、ド派手に残した4ゴール2アシストという結果。そんな堀越高FW三鴨奏太(2年=FCオーパスワン)は試合後の取材対応でも、一つひとつの得点・アシストシーンを詳細に振り返り、あたかも映像を見ているかのような描写力を見せていた。
その視野の広さを支える落ち着きは、昨季の経験が大きな要因となっているようだ。
試合後、三鴨に視野の広さにある理由を問うと「視野は小さい頃から広いほうだったし、それはプレーの中で今日も出せていたと思う」と振り返りつつ、1年生にして大舞台に立たせてくれた昨季の先輩たちへの感謝を口にした。
「去年1年生で国立に出してもらって、あの情景を1年生で経験できて、この年代であれ以上のステージはないと思う。それが今どんなシチュエーションになっても冷静でいられる一つの理由なのかなと思います」(三鴨)
三鴨は昨季、1年生にして背番号7を託され、全国選手権全試合にベンチ入り。1回戦は後半23分から、3回戦は後半40分から、準々決勝は後半22分からピッチに立つと、国立競技場で行われた準決勝・近江戦は0-3で迎えたハーフタイム明けから投入され、国立のピッチを45分間にわたって経験していた。
「当時も全く緊張していなくて、0-3で出るのは逆に気持ちが楽だった。やることもはっきりしていたし、いい頭で入れた。結果には結びつけられなかったけど、あの経験が堂々とプレーできる理由の一つです」(三鴨)
ボトムアップ式のチームビルディングを採用し、選手を中心にメンバー編成や戦い方を決める堀越において、下級生が出場機会を掴むためには監督の期待だけでなく、チーム全体の信頼が不可欠。三鴨は昨季から主体的にチームビルディングに関わる立場にあった中、その経験と責任がいまのパフォーマンスを支えているようだ。
(取材・文 竹内達也)
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