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“黄金世代”は16強終幕…10人でも帝京大可児スタイル貫いたMF松井空音は阪南大へ「絶対に日本一になりたい」

ゲキサカ / 2025年1月3日 18時50分

 そのまま一気に逆転ムードへ。しかし、良い時間は長くは続かなかった。

 前半33分、背後を突かれたボールにペナルティエリア外まで飛び出したGK水野稜(2年)が相手選手にファウルし、一発退場を強いられると、好調を見せていた中村がGK緒方琉太(3年)に代わって途中交代。その緒方も再三のスーパーセーブでチームを救っていたが、10人での攻撃は苦しかった。

 前橋育英の山田耕介監督が「退場に救われてやっと互角になった」と振り返ったように、松井を中心としたボール保持は1人少ないことを感じさせないクオリティーを見せた。しかし、加藤にボールを集めた決定機はことごとく相手GKがセーブ。すると最後は後半36分、相手のクロス攻撃に屈して劇的な決勝ゴールを許し、2-3の敗戦に終わった。

 本気で日本一を目指していた中での悲痛な結末。それでも最後はすがすがしく大会を去った。松井は「11人で最後まで戦って勝てればよかったけど、結果は結果なので仕方がない。個人的には楽しかったし、やり切った」と振り返り、帝京大可児が成し遂げたことのない8強突破には「あとは後輩が超えてくれることを託したい」と話した。

 松井は卒業後、関西学生リーグ強豪で総理大臣杯王者の阪南大に進学予定。これまでは中学時代から憧れてきた帝京大可児のスタイルの中で「自分はそんなにフィジカルも強くなくて細身だけど、このチームのプレースタイルなら勝てる。体格差があってもいなしたり、ボールを緩急で運んで行ったり、相手の逆を取る縦パスだったり、そういう部分で通用するところを見せたい」と能力を高めてきたが、次は大学サッカーの高強度の中でのパフォーマンスが問われる。

 もっとも、そんな高い強度の中でもボールを奪われず、チームを操るような仕事ができる選手は何よりの希少価値となる。松井は「自分のボールを奪われない持ち味と縦パスで阪南大でもチームに勢いをつけたいし、そこに一人で決め切る決定力もつけて、点も取れるMFを目指してレベルアップしたい。そして絶対に日本一になりたい」と決意を新たに、次のステージに向かう。

(取材・文 竹内達也)
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