1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

躍進の松山北が体感した全国との差に指揮官「ああいう子は愛媛県にはいない」「自分にも宿題を与えました」

ゲキサカ / 2025年1月3日 22時20分

松山北は3回戦敗退

[1.2 選手権3回戦 松山北高 1-6 堀越高 駒沢]

 8年ぶりとなる松山北高(愛媛)の全国高校サッカー選手権での挑戦は3回戦敗退で終わった。最後は前回ベスト4の堀越高(東京A)に1-6と大差をつけられての敗戦。兵頭龍哉監督は「ああいう子は愛媛県にはいない」と4点を奪われた相手FW三鴨奏太(2年)について話し、この敗戦を糧に全国基準のチーム作りを進めていく姿勢だ。

 松山北は1回戦と2回戦をともに1-0で勝利し、愛媛県勢として5大会ぶりに3回戦へ進出。PK戦を行わずに選手権で2連勝を記録するのは、実に愛媛県勢32大会ぶりの快挙となった。3年生のほとんどが大学受験に専念するべく夏に卒部するのが通例で、今大会に残った3年生はMF森隼人(3年)ただ一人。兵頭監督によれば下級生が主体となってから行った夏の遠征で3年生チームとの対戦を多く経験したほか、松山大との練習試合もよく行っているといい、敗戦を繰り返しながら「我慢する力」をつけていったという。

 そうした中で挑んだ選手権での躍進は、堀越に力の差を痛感させられる形での終幕に。兵頭監督は4ゴール2アシストの大活躍を許した三鴨や堀越について「ああいう子は愛媛県にはいないし、三鴨くんだけじゃなく全体的に止めることとか(凄かった)。まず僕はポジションの取り方がすごいなと思ったんですね。やっぱり周りを見ている。自分で(考えて)サッカーをしているんだなと、ちょっとかっこいいなと思いました」と刺激を受けた様子だ。

 下級生がほとんどのメンバー構成ゆえに、全国トップクラスとの差を体感した選手たちの多くはこの経験を来年度に活かすことができる。GK市中磨生(2年)は「絶対無駄にせず、愛媛に帰ってもっともっと強くなれるように大切に」と原動力にしていく構えだ。それは兵頭監督にとっても同様で、「自分にも宿題を与えました」と口にする。

「強度を上げるためにどういうトレーニングをしようかと、僕は終わった瞬間に考えた。次のことに頭がいっぱいでした。この試合は僕も彼ら(選手)も学んだ。全国のレベルはもちろん学んだし、試合を通して立ち上がる姿勢を学んだんじゃないかなと思います」

 2連勝したからこそ得られた6失点の経験。兵頭監督は「あの試合があったから頑張れたねという、楽しい過去にしてもらいたい」と期待を示しながら、来年度の高校総体や選手権で全国の舞台に戻ってくることを誓った。

(取材・文 加藤直岐)
●第103回全国高校サッカー選手権特集▶部活生の足元を支える新素材!カンガルーレザーからSILKYWRAPへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください