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名門東福岡が新体制1年目で国立4強へ! “因縁”静岡学園との30年越しPK戦、選手時代の運命的リベンジに平岡監督「彼らを信じました」

ゲキサカ / 2025年1月4日 20時28分

PK戦で勝利した東福岡高

[1.4 選手権準々決勝 静岡学園高 0-0(PK4-5) 東福岡高 U等々力]

 0-0のまま互いに決定打を欠き、PK戦にもつれ込んだ東福岡高対静岡学園高の名門対決。今季から東福岡を率いる平岡道浩監督にとっては、選手時代の悔しさを晴らす舞台となった。

 1977年生まれで東福岡OBの平岡監督は高校3年生だった95年度の全国高校選手権準決勝で静岡学園と対戦し、1-1で迎えたPK戦に4-5で敗戦。この日は30年越しの再戦となったが、PK戦にもつれ込んだ際にはあまりの運命的な巡り合わせに当時の記憶が脳裏に蘇っていたという。

「絶対に負けたくなかったですね(笑)。もう勝てる機会はこれから先ないんじゃないかというくらいのビッグチャンスだったので、自分が負けたというのもフラッシュバックしていました」(平岡監督)

 静岡学園には続く2014年度の3回戦でも0-3の大敗を喫しており、平岡監督は当時コーチを務めていた他、今回ベンチ入りしている野瀬大熙コーチがその悔しさを経験。試合前にトレーナー室で当時の映像が流されるなど、チーム全体でモチベーション高く臨んだ結果、この日、見事にリベンジを果たした。

 30年前のPK戦では3年生にキッカーを託すことをチームで共有して臨み、惜しくも敗れていたが、この日は指示を出さずに「彼らを信じました」と平岡監督。ハーフタイムに「監督の借りを返そう」とゲキを飛ばしたGK後藤洸太(3年)が静岡学園キッカーにプレッシャーをかけ、2本のキックを失敗に追い込むと、東福岡のキッカーは6人中5人が成功させた。

 PK戦のスコアはあの日と反対の5-4。80分間での勝負ではシュート数1-8の劣勢が続いており、指揮官は「静学さんが本当に上手くて、ピッチの中で本当に驚きました。本当に磨かれているなと思いました」と苦笑いを浮かべたが、大奮闘を経てのPK戦リベンジに「嬉しい限りですね。よくやってくれました」と選手たちを称えた。

 そんな運命的なPK戦で準々決勝突破を果たした東福岡は最後に優勝した2015年度以来9年ぶりの国立行き。11日の準決勝・前橋育英戦に向けては約1週間の準備期間があるため、チームは一度福岡に戻って調整を行うという。

 指揮官は選手時代から30年越し、コーチ時代を含めても9年越しの国立凱旋に「僕らが目指す最高頂のところで、やっぱり嬉しいですね」と笑み。それでも最後は表情を引き締め、「また2試合しっかりと戦いたい気持ちです。(元監督の)志波(芳則)先生にしっかり恩返しできるようにトロフィーを持って帰りたいと思います」と力強く意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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