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上田西GK牧野長太朗、鎖骨を骨折した親友のユニフォームを着てプレー「自分が緑川の分まで」

ゲキサカ / 2025年1月4日 21時50分

背番号5のユニフォームを下に着てプレーしたGK牧野長太朗(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.4 選手権準々決勝 流通経済大柏高 8-0 上田西高 フクアリ]

 結果的にも欠場が大きく響いてしまった。上田西高(長野)は3回戦の矢板中央高(栃木)戦で、守備の要の一人、CBの緑川周助(3年)が後半3分に負傷交代。ファウルを受けた際に右肩から地面を強打。病院に直行すると、鎖骨骨折の診断を受けた。

 多くのチームメイトがショックを受ける中で、一番強く緑川の想いを背負って戦っていたのが、GK牧野長太朗(3年)だった。「緑川とはいつも一緒だった」と話す牧野は、この日はユニフォームの下に緑川の背番号5のユニフォームを着て、一緒にピッチに立っていた。

「緑川とは1年生の時に同部屋で、そこから3年間、寮にいてもクラスでも、ご飯を食べるのも3食すべて一緒。遊びに行くのも一緒だった。想いはチームの誰よりも強くて、試合に出られない悔しさ、自分が緑川の分まで体を張らないとという思いは常にありました」

 しかし結果は0-8の大敗。1976年の首都圏開催以降でみても、準々決勝では歴代2番目となる失点を喫する記録的なゲームになってしまった。ただ強豪相手に真っ向勝負を挑んだ結果に、達成感も漂わせる。牧野は「自分たちは自分たちなりに、土のグラウンドで培ってきたものは出せた」とすると、「自分のミスはあったけど、3年間やってきたことは間違いはなかった」と清々しい表情を浮かべていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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