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技巧派軍団を追い詰めた191cmの威圧感「強気で行かないと」東福岡GK後藤洸太が2度目のPK勝利

ゲキサカ / 2025年1月4日 22時5分

PKを外したチームメートをねぎらうGK後藤洸太(3年=FCリヴェント)

[1.4 選手権準々決勝 静岡学園高 0-0(PK4-5) 東福岡高 U等々力]

 191cmの長身と長い手足を活かした威圧感は、技巧派軍団の精度をも狂わせた。

 東福岡高GK後藤洸太(3年=FCリヴェント)は開幕4試合連続の無失点で、2度目のPK戦勝利で4強入りに貢献。1回戦・尚志高戦のようにPKストップには至らず、「1回戦で止められたので自信はあったけど、止められなくて悔しいのがある」と悔いを残したが、相手2本のシュートを枠外に外させた。

 静岡学園高の攻撃を無失点でしのぎ、0-0で迎えたPK戦。後藤は尚志戦で取り入れた「少しでもゴールを小さく見せて、プレッシャーを与えるために自分が前に出る」というルーティーンをこの日も継続し、キッカーと向き合った。

 意識していたのは、相手のキッカーよりも早く動きすぎないこと。1人目、2人目、3人目と読みが合わずに終わったが、「強気で行かないといけない」と4人目のDF野田裕人(3年/川崎F内定)にはよりいっそう近づいてプレッシャーをかけると、野田の蹴ったボールが大きくゴールマウスの上に飛んでいった。

「(神山竜一GKコーチから)しっかりボールを見て飛べと言われたので、しっかり我慢して飛んだら相手が外してくれた」。その後もペナルティスポット付近まで深く近づくルーティーンを続けた結果、6人目のFW乾皓洋のキックも枠外へ。ボールに触れずして勝利に導いた。

 ここまで4試合4得点にとどまり、攻撃には課題も見られる東福岡だが、4試合無失点と守備陣の働きが光り、ベスト4に進出。後藤は「押されている状況で苦しかったけど、DF陣が最後まで諦めず、前の選手がしっかり戻ってきてくれて、チーム全体で守備ができて、しっかり0に抑えられてよかった」と手応えを口にする。

 11日の準決勝・前橋育英高戦、13日の決勝戦は国立競技場での開催。高校サッカー生活の集大成を飾るべく、「小さい時から選手権で、国立で試合をするのが夢だったのでしっかりその舞台に立って、僕たちに負けたチームの思いも背負って自分たちが優勝しないといけない」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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