東海大相模のチャンスメーカー小林晄也「たくさんボールに絡めた」3回戦は1G、準々決勝では1A1起点
ゲキサカ / 2025年1月4日 22時15分
[1.4 選手権準々決勝 明秀日立高 1-2 東海大相模高 U等々力]
多くのポジションをこなすべく、視野が広がった。東海大相模高MF小林晄也(3年)は0-1で迎えた前半40分に好アシストから同点ゴールを演出。さらに後半25分の逆転ゴールの起点も作った。「ゴールは決められなかったけど、たくさんボールに絡めた。自分からチャンスを作って2点入ったのはうれしかった」と喜びを語った。
1点を追いかける状況で、冷静さが光った。前半34分の失点から6分後、東海大相模は右サイドから攻撃を展開。MF長井隆之介(3年)が中盤から縦にパスを送ると、前線から下りてきたのは小林晄。大きめのトラップで前方にボールを出して相手のマークを剥がすと、脳内にいくつかの選択肢を浮かべた。
「右に辻(将輝)くんが走っていた。そこを使うか迷ったけど、沖本(陸)くんが中でフリーだった」(小林晄)。顔を二度上げ、沖本の正確な位置を把握する。右足で上げたクロスは相手選手にかろうじて当たるが、軌道は変わらない。PA中央にドンピシャで落ちていくと、待ち構えた沖本がヘディングシュートで同点ゴールを沈めた。
小林晄がこの試合で心がけていたのは、味方とのパス交換によるコミュニケーション。「チーム全体で(プレスを)剥がすことを意識していた」。それが生きたのは後半25分の逆転シーン。小林晄は左サイドの深い位置に立つFW小林正樹(3年)からマイナスのパスを受けると、キックフェイントで1人をかわし、さらに相手選手を引き付けて縦にパスを通す。反応した小林正が上げたクロスの流れからMF高畑旺崇(3年)の逆転ゴールが生まれた。
もともとトップ下でプレー。インターハイ予選ではボール奪取やパス交換に係わるためにボランチまで下りることもあった。視野広く「ボールに絡むこと」を心がけており、小林晄は準々決勝でも「自分の役割を全うできた」と胸を張る。
それでも、今はFWとしての誇りも芽生えており、「得点は常に意識している」と力を込める。2回戦ではほとんどシュートを打てなかったが、3回戦・東北学院戦では値千金の先制ゴール。開始5分で選手権初ゴールとなるヘディングシュートを決めた。「(帝京は)守備が固かったので、クロスからの攻撃を意識していた。(味方が)クロスを上げる体勢になったら自分を目がけてくる。体の向きを作って頭で合わせた」。ストライカーの顔をのぞかせていた。
快進撃は止まらず、初出場でベスト4入り。11日の準決勝ではいよいよ国立競技場に立つ。対戦する流通経済大柏高とはBチームと昨年春に練習試合を行っており、勝利したものの、「ボールが入ったときのプレッシャーや強度は高く、切り替えが速い。手強い相手」と振り返る。
準々決勝では8-0で快勝した相手に対し、小林晄は守備で体を張るつもりだ。「得点力が非常にある。そこは守備を徹底的にやっていきたい」。どの位置でも全力で、勝利にこだわる姿勢を見せていく。
(取材・文 石川祐介)
●第103回全国高校サッカー選手権特集▶部活生の足元を支える新素材!カンガルーレザーからSILKYWRAPへ
外部リンク
- [MOM5012]東海大相模MF沖本陸(3年)_“初出場国立行き”の立役者は目覚めた背番号10。監督夫妻も予言?の逆転1G1A「本当に取っちゃった」
- 初出場・東海大相模に国立切符もたらしたMF高畑旺崇、味方のシュートを「止める、蹴る」逆転ゴール
- 初出場・東海大相模が選手権ベスト4! 先制許すも高畑が逆転弾、初4強を懸けた昨年総体王者・明秀日立との激戦制す
- 選手権で8か月ぶり先発復帰「1点でも多く決めて貢献したい」、病に苦しんだ東海大相模・巨躯FW山田大樹が疾走
- 東海大相模・有馬信二監督は「高1の西が丘」で敗れた東北学院に42年越しのリベンジも「うわ~、そうだった!完全に忘れていました(笑)!ビックリです!」
この記事に関連するニュース
-
初出場4強の快挙…東海大相模はなぜ強い? 旋風を巻き起こすチームに集まる"Jユース級”選手
FOOTBALL ZONE / 2025年1月4日 19時30分
-
初出場の東海大相模がベスト4へ! 10番・沖本陸の1G1Aで明秀日立に逆転勝利【全国高校サッカー選手権大会】
超ワールドサッカー / 2025年1月4日 13時53分
-
【高校サッカー】初出場・東海大相模が明秀学園日立に2―1逆転勝ちで4強入り 11日に準決勝で流通経大柏と対戦
スポーツ報知 / 2025年1月4日 13時47分
-
初出場・東海大相模が選手権ベスト4! 先制許すも高畑が逆転弾、初4強を懸けた昨年総体王者・明秀日立との激戦制す
ゲキサカ / 2025年1月4日 13時40分
-
ラストプレーで劇的逆転弾!! 初出場の東海大相模、草津東を破って3回戦へ
ゲキサカ / 2024年12月31日 13時44分
ランキング
-
1松山英樹の優勝直後に米生放送で“事故” 放送禁止用語に司会「失言あった」「聴取受けるだろう」
THE ANSWER / 2025年1月6日 13時33分
-
2中国人インフルエンサー、箱根駅伝「走行妨害」に批判止まず...ファン激怒「捕まえてでも静止させるべきだった」
J-CASTニュース / 2025年1月6日 12時14分
-
3楽天・石井一久GM復帰発表でさっそく大炎上!《呆れる》《愛想が尽きる》《誰も望んでない》と非難轟々
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月6日 17時55分
-
4JBA三屋裕子会長 協会批判の八村塁に言及 担当者渡米で代理人と接触へ
東スポWEB / 2025年1月6日 15時39分
-
5体の大きな親方衆に特注サイズも用意! ユニクロが日本相撲協会にオフィシャルジャケット提供
スポニチアネックス / 2025年1月6日 11時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください