中1日の4連戦を乗り越えた前橋育英、準決勝までは中6日「帰らないです」「本当のベストメンバーでいけるかなと」
ゲキサカ / 2025年1月5日 15時12分
[1.4 選手権準々決勝 前橋育英高 1-0 堀越高 フクアリ]
前橋育英高(群馬)の山田耕介監督は中6日で迎える全国高校サッカー選手権の準決勝に向けて、群馬には戻らず他県で調整を進める方針を示した。
選手権は年末に開幕して成人の日に決勝を行うスケジュールとなっているため、1月の第2月曜日に設定される成人の日が何日にあたるかによって大会期間が異なる。前回大会は1月8日が成人の日だったため、開幕戦の1試合を除く全ラウンドが中1日で開催される過密日程となったが、今大会は対照的に準々決勝から準決勝までの間に6日間の休息日が設定されて1月13日に決勝を行うカレンダーとなった。準々決勝から準決勝までに中6日の間隔が空くのは6大会ぶりとなっている。
1回戦から登場した前橋育英は中1日の4連戦を戦い抜き、7大会ぶりの4強入りを決めた。その中で山田監督は「帰らないです」と国立競技場での最終決戦に向けた準備を説明。「もう帰ったらね、ダメです。自宅とか学校に行っちゃうと『ベスト4おめでとう』となっちゃうので」と話し、祝福ムードによる気の緩みが生まれることを懸念して遠征を継続することを明らかにした。
もっとも山田監督は中6日の間隔が空くことについては「本当にありがたい」と歓迎する。というのも大会期間中にオノノジュ慶吏(3年)とFW佐藤耕太(3年)が負傷し、MF柴野快仁(2年)は体調不良でメンバー外になるといったアクシデントが発生。準々決勝では柴野がベンチに戻り、オノノジュと佐藤は攻撃を牽引する働きを見せたが、万全な状態ではなかった。
指揮官は「体調不良のやつとか色々な怪我がある。コンディショニングをしっかりやって」と日本一の座を争う2連戦に照準を合わせる構え。11日の準決勝・東福岡高(福岡)戦と13日の決勝に向けて「本当のベストメンバーでいけるかなと思います」と意気込んだ。
(取材・文 加藤直岐)
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