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夏まではBチームのキャプテンを務めていたCBの躍動!「今までほとんどのカテゴリーを経験してきた」前橋育英DF鈴木陽は仲間の想いを背負って国立のピッチに立つ!

ゲキサカ / 2025年1月5日 19時38分

前橋育英高のディフェンスリーダー、DF鈴木陽(3年=ジュニアユースSC与野出身)(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.4 選手権準々決勝 前橋育英高 1-0 堀越高 フクアリ]

 自分の後ろには同じカテゴリーで一緒にボールを追い掛けてきた、数多くの仲間たちの応援が付いている。彼らを代表して試合に出るからには、とにかく目の前の勝負に全力で向かっていくしかない。そうやってここまで駆け上がってきたのだ。もうこのまま日本一まで、一気に走り抜けてやる。

「ずっと夢の舞台でしたし、ここを目標にして育英に入ってきたので、いろいろな人が見てくれて、応援してくれる舞台に立てていることは本当に嬉しいですし、選手権というのはやっぱり凄い大会だなと思います」。

 3年間の最後に躍動する機会を自ら引き寄せた、前橋育英高(群馬)のディフェンスリーダー。DF鈴木陽(3年=ジュニアユースSC与野出身)は夢の舞台だった選手権のピッチを、存分に楽しんでいる。


 国立競技場で戦う権利を懸けて、堀越高(東京A)と対峙したクォーターファイナル。センターバックの鈴木は相手の2トップを最大限に警戒して、ゲームに入る。「1.5列目にいた相手の10番の選手が本当に上手い選手だったので、そこのマークの受け渡しもそうですし、11番の選手も収めるのが上手いことはわかっていたので、そこでもセンターバックとボランチで連携を取りながら、うまく守れたのが良かったと思います」。

 堀越の最前線に立つ高橋李来(2年)と、その少し下に構える三鴨奏太(2年)のポジションを常に視界へ捉えながら、最終ラインの中央でコンビを組むDF久保遥夢(2年)にある程度空中戦は任せながら、鈴木はカバーリングも含めて、常にアラートな状態を保ち続ける。

 もともとAチームでの出場機会を掴んでいたわけではない。シーズン開幕時に鈴木が在籍していたカテゴリーはBチーム。プリンスリーグ関東2部を戦うチームをキャプテンとしてまとめ、3バックの中央に位置して守備陣を束ねていたが、「『絶対にAチームの試合に出てやる』とはずっと思っていました」と常に上を目指すマインドは持ち合わせていた。

 転機は9月に訪れる。「前期はプリンスで全試合に出て、夏休みにAチームに上がることができて、プレミアに出られるようになったのは昌平戦からでした」。地道なアピールを重ね、迎えたリーグ後半戦初戦の昌平高(埼玉)戦。チームは敗れたものの、スタメンに抜擢された鈴木は好パフォーマンスを披露。上々のプレミアデビューを飾ってみせる。

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