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7年ぶりV狙う前橋育英が最後の前日練習! 初制覇と同カード決勝も「最高のチャレンジャーとして頑張りたい」

ゲキサカ / 2025年1月12日 14時3分

前日練習を行った前橋育英高

 前橋育英高は12日、全国高校サッカー選手権決勝の流通経済大柏高戦に向け、都内の人工芝グラウンドで前日練習を行った。決勝戦は3年生にとって最後の公式戦となるため、これが現チームで行う最後のトレーニング。選手たちは時おり笑顔を見せながら、良い雰囲気で決戦ムードを楽しんでいる様子だった。

 11日に行われた準決勝第1試合で東福岡高を3-1で破った前橋育英は、2017年度以来の決勝進出。続く準決勝第2試合では流通経済大柏が東海大相模に勝利したため、決勝は奇しくも17年度と同じカードに決まった。

 7年前はDF角田涼太朗(コルトレイク)、MF田部井涼(岡山)とMF田部井悠(レイラック滋賀)の双子兄弟、FW飯島陸(甲府)らを擁して日本一に輝いたが、当時のチームに比べると「完璧な強さはない」と山田監督。それでも今大会は1回戦で米子北との名門対決を2-0で制して以降、PK戦にもつれ込んだ2回戦・愛工大名電戦(◯2-2、PK6-5)、劇的な決勝ゴールで突破した3回戦・帝京大可児戦(◯3-2)、接戦をモノにした準々決勝・堀越高戦(◯1-0)、初めてビハインドを負いながらも逆転した準決勝・東福岡戦(◯3-1)とさまざまな勝ちパターンを経験してきた逞しさが光る。

 山田監督も今大会の戦いぶりについて「3-0、4-0とかそういうゲームは一切ないけど、1回戦から本当に個性のあるチームを相手に勝ち切ることができたのが良かった。帝京可児さんなんか(退場者を出した10人の戦いでも)すごかったですから」と振り返りつつ、「その中でここまで勝ち上がってきたのは試合をやるたびに良くなってきたというのがある」と一定の手応えを口にした。

 また大会を通じて負傷を抱えていたFWオノノジュ慶吏(3年)とFW佐藤耕太(3年)の2トップ、体調不良明けのMF柴野快仁(2年)が、準々決勝から準決勝までの1週間のインターバルでコンディションを上げているのも大きな要素。加えて控え選手を見ても、技術の高いストライカーのFW中村太一(3年)が3回戦、圧倒的な打開力を持つMF白井誠也(2年)が準決勝でそれぞれ結果を残しており、勢いと一体感を持って決勝に挑むことができそうだ。

 この日の前日練習は準決勝の先発メンバーと出場時間の長かった柴野、白井がリカバリーメニューでコンディション調整。決勝前日とはいえ、選手たちからは笑顔も見られ、良い雰囲気で身体を動かしていた。また中村ら控え組も湯浅英明コーチとともに活気あふれるミニゲームを実施。ムード作りを担いつつ、出場への備えも万全にして明日を待つつもりだ。

 今季、流通経済大柏とは高円宮杯プレミアリーグEASTで2度対戦し、戦績は1勝1敗の2得点2失点と完全に五分。それでも65歳の名将は「強いですよね。前線からのプレッシングもすごいけど、それプラス今年のチームはテクニカルなところも厄介」と警戒を欠かさない。

 しかし、ここまで来たからには堂々と“育英のスタイル”で挑んでいく構えだ。「ハイプレスをかいくぐっていければと思っています」。そう高らかに宣言した指揮官は7年前の結果よりも、目の前の一戦に向き合う姿勢。「プレミアで2回やっているのである程度の力を分かっているし、本当に最高のチャレンジャーとして頑張っていきたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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