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日本一世代の“5つの原則”再導入…偉大な14番の背中を追う前橋育英MF石井陽主将は「頭はクールに、プレーは熱く」因縁の最終決戦へ

ゲキサカ / 2025年1月12日 16時28分

前日練習を行うMF石井陽主将(3年=前橋FC)

 前橋育英高にとって7年ぶり2度目の日本一をかけた全国高校サッカー選手権決勝は、7年前の決勝戦と同じ流通経済大柏高との因縁深い再戦となった。今季の高円宮杯プレミアリーグEAST2試合では2得点2失点の1勝1敗と完全な五分に終わっており、決着をつけるにふさわしい最終決戦。それでもMF石井陽主将(3年=前橋FC)は「頭はクールに、プレーは熱く」という姿勢を胸に刻み、したたかに戦っていく構えだ。

 前日11日に行われた準決勝では第1試合で前橋育英、第2試合で流通経済大柏がそれぞれ勝利したため、第1試合の試合後取材時点では対戦相手が決まっておらず、石井は決勝戦に向けて「最高の状態で最高の終わり方ができるようにやっていきたい」と冷静に意気込みを口にしていた。

 一方、第2試合を終えた流通経済大柏の選手たちは、前橋育英との対戦決定に「7年前の決勝のリベンジ」というモチベーションを口々に表現。特に14番のMF飯浜空風(3年)は同じ背番号を背負う石井へのライバル意識を燃やし、「(石井が)1年生の時から結構凄い選手っていうの知ってて。けど、受け身になんないで、どんどんチャレンジしていって、やっぱ『オレの方が14番似合うぞ』『オレが一番の14番だ』って見せたい」と語っていた。

 その言葉は記事を通じ、石井の目にも入っていた。

 12日の前日練習後、取材に応じた石井に質問を向けると「(相手が)燃えてる感じですね」と笑み。「記事を見ました。お母さんから送られてきて、『相手が燃えてるよ』って言われて……」とユーモアを込めて報道陣の笑いを誘いながらも、冷静な心持ちを口にしていた。

「でもそこの対決は自然とマッチアップなのであると思うけど、自分はそれ以上にチームにいい影響を与えるプレー、チームにとってプラスになるプレーが大事なので、そこに対して自分もフォーカスしてやっていきたいと思います」

 しなやかにいなそうとする前橋育英、ギラギラと食いにかかる流経大柏という好対照な構図は実際の試合でも起こりそうな展開。石井は「戦いになれば自分もギラギラすると思うけど、ギラギラしすぎて空回りするのが良くないと思うのでまずは冷静に。監督からも『冷静にファイトしろ』ということを言われているので、頭はクールに、プレーは熱くやっていきたい」と意気込んだ。

 そんな冷静さが魅力の石井だが、7年ぶりの日本一への思いは誰よりも熱い。その思いはこの1年間かけてしっかりとチームに落とし込んできた。

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