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久保建英、80m独走弾は「完璧なゴール」リーガに批判集まる日程問題にも言及「ファンの皆さんに申し訳ない」

ゲキサカ / 2025年1月14日 23時12分

ソシエダMF久保建英

 ソシエダMF久保建英にとって、ラ・リーガ第19節ビジャレアル戦で決めた今季4ゴール目となる決勝点は「完璧なゴール」に近いものだったようだ。マッチMVPが出席する試合後の公式会見で自ら見解を述べた。

 久保は13日に行われたビジャレアル戦の後半6分、自陣の深い位置からカウンターの形で敵陣にスプリントを仕掛けると、FWミケル・オヤルサバルの浮き球パスに反応。爆発的なスピードとブレない体幹でMFダニエル・パレホを制し、そのままペナルティエリア内まで侵入すると、最後は寄せてきたMFキコ・フェメニアに対し、右足に持ち替えると見せかけて左足アウトサイドで股を抜く足技でかわし、左足でゴールネットを揺らした。

 約80mの長距離をスプリントするスピードと、軽やかに相手をかわすテクニックでも魅せたスーパーゴール。試合後の会見では報道陣から久保に対し、「ラ・レアルの選手として決めた最高のゴールだったのではないか」との質問が上がった。

 これに対して久保は「そうかもしれませんね。ゴールマウスのコーナー上に決めたゴールだったり、アヤックス戦のようなゴールもあったが、僕にとっては最も完璧なゴールだったかもしれません」とスペイン語で返答。密集地を単独のドリブル突破で切り裂き、左足でファーポスト脇に流し込んだ昨年11月28日のELアヤックス戦のゴールを上回る手応えを残したようだ。

 なお久保はこの日の記者会見で、ソシエダが強いられている過密日程にも言及。ビジャレアル戦が月曜日13日に組まれたことでサポーターからの批判を呼んでいることに加え、16日の国王杯4回戦・ラージョ戦、19日のリーガ次節・バレンシア戦との試合間隔も短くなっていることから、クラブ側は日程変更を申し出ていたが、リーグ側に却下されていた。

 久保は報道陣の質問に対して「まずはファンの皆さんに申し訳ないと思っています」とリーグ側に代わって謝罪。「小さな県ですが、車で1時間半かけてくるような人も、明日も仕事があって来たくても来れなかった人もたくさんいます。スケジュールに対処する僕たちではなく、彼らの怒りに同情します。なぜなら彼らはすべての試合に来る資格があるからです」とサポーターに思いを寄せた。

 加えて久保は国王杯で対戦するラージョが、ソシエダよりも3日間長くインターバルを持つことにも言及した。

 報道陣から「彼らはいま(会見が行われた午後11時ごろ)すでに寝ているかもしれないが」と問われ、「誰かが起きているかもしれませんけどね。イシ(・パラソン/全試合出場中のMF)が眠れない日を過ごしているかも」と冗談めかしつつ、「でもこれを願うのは良くないので、できるだけ休んでリカバリーできるように自分自身のことに集中するのがベストです。実際、僕はクラブから睡眠薬をもらいました。あとは僕たち次第ではなくリーグ側次第。事前にスケジュールを変えるのは簡単だったはずだからです」と冷静に語った。

(取材・文 竹内達也)
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