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選手権開幕戦の活躍が自信に。関西U-17キャンプで突破、ゴールの185cmFW伊藤湊太(京都橘)は「FWとしてしっかり点に」こだわる

ゲキサカ / 2025年1月15日 2時25分

注目の185cmFW伊藤湊太(京都橘高2年=ガンバ大阪門真ジュニアユース出身)がドリブルシュートを撃ち込む

 選手権開幕戦の経験が自信になっている。「2024地域トレーニングキャンプU-17関西」初日、20分×3本のゲームで185cmFW伊藤湊太(京都橘高2年=ガンバ大阪門真ジュニアユース出身)がファーストゴールを決めた。

 1本目に右サイドからの折り返しを上手くニアに決める形でゴール。「自分がサイドに散らして、そこで右サイドで上手く味方が崩してくれて、良いボールが中に入ってきたんで決められた。良かったです」と微笑んだ。

 その後も前線でボールを収め、個の力で局面を打開。ドリブルシュートを枠へ飛ばし、自ら獲得したFKを右足で狙ってポストにヒットさせた。また、右サイドでの1対1から縦への動きでDFをかわして決定的なクロス。ドリブルの姿勢が良く、あるJクラブスカウトは元日本代表FW前田遼一(現日本代表コーチ)と似ているという印象を口にしていた。

 会場に訪れたスカウト陣の前でスケール感の大きなプレー。ただし、本人は「自信はあったんですけど。今日は技術の部分では、あんまり出せなかったかなと思います。左サイドのドリブルからの攻撃を得意としてるんですけど、今日、何回かあったんですけど、かわしきれなくて、得点やったり、アシストとか、あんまできなくて、そこは悔いがあります」と満足していなかった。

 伊藤は昨年12月28日の選手権開幕戦で帝京高(東京)と対戦。左サイドからのドリブルでU-18日本代表CB田所莉旺(3年)を2度3度と攻略したことで強烈なインパクトを残した。シュートの精度をわずかに欠くなど無得点に終わり、悔しい敗戦。だが、試合後は多くの報道陣に囲まれ、「結構ネットとかでも上手いとか言われて、自信に繋がりましたね」。その自信を持って今回の「2024地域トレーニングキャンプU-17関西」に臨んでいた。

 この日は「練習前とかにも『Jの人が来てるよ』、とか言われて。なんで、自分の武器をしっかり出そうとしました」。アピールを目指して攻撃力を発揮したが、関西トップレベルのDFたちの対応の上手さに抜き切れないシーンも。それだけに「抜き切ってシュートとかができてなかったんで、やっぱそこが悔しいです」。目指す姿になるために、抜き切る力もより高めていかなければならない。

「(2025年シーズンは)まず、プリンス(リーグ)は関西1部の全部の試合の得点を目指してやっていくのと、インターハイ、選手権では自分が点を取って勝たせる、勝たせられる選手になれるようにやっていこうと思います。代表は常に入りたいって気持ちはありますし、やっぱ入るためにはプリンスとかで点取らないといけないんで、FWとしてしっかり点にこだわっていこうと思います」。結果を残し続けて評価を高める。

(取材・文 吉田太郎)

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