[新人戦]相手FWをねじ伏せるような守備も。静岡学園の188cmCB吉田俐軌が“お手本”に続くDFリーダーへ
ゲキサカ / 2025年1月25日 23時38分
[1.25 静岡県高校新人大会準決勝 静岡学園高 3-1 藤枝明誠高 愛鷹]
1日5食の食トレにも励んで高校進学後に6kg増量し、現在は188cm、79kg。「前まで吹き飛ばすっていうのはなかったんですけど、こっち来てからは(相手を)飛ばせるようにもなった」という大型DFが、相手FWをねじ伏せるような守備を見せた。
静岡学園高CB吉田俐軌(2年=セレッソ大阪 西U-15出身)は、抜け出してきたFWを非常に強烈なチャージでストップ。他にもコンタクトプレーで異彩を放っていたDFは、強さだけでなく、相手によって対応の仕方を変えながら、ゴールを守り続けた。加えて、2-1の後半32分には左CKから右足でゴール。攻守両面で決勝進出に貢献した。
吉田は昨年のプレミアリーグWEST・東福岡高戦(11月20日)で初先発して無失点。その後、怪我のCB岩田琉唯(3年)に代わって大津高戦(11月24日)でも先発フル出場して好守を見せている。
12月の練習試合でアピールできず選手権出場は叶わなかったものの、新チームではDFリーダーとしての自覚を持ってスタート。「球際とか、コンタクトの部分では、自分の特長を活かせるところなんで、もうそこでは圧倒して味方をもっと元気づけたり、安定してるぞっていう感じも出せたらなと思っています」。課題を改善し、高体連屈指のCBだった先輩DF岩田のような存在にならなければならないと考えている。
「自分の中では、去年のセンターバックの岩田琉唯君が、自分ができないとことができるっていうところで凄くお手本になりました。(ボールを)運ぶタイミングであったり、どこ見てるんだろうっていうところだったり、 あとパスの速さ、正確性もミスがないなと。自分ができないところだったり、自分ができるところであっても、『ああ、こういうのもあるんだ』っていうのは凄く感じることができました」。岩田のレベルに近づき、大舞台で活躍する。
吉田は「自分が足りないところが、もう足元っていうことを凄く自覚してて、どうしてもそこをつけたくて」C大阪 西U-15から”技巧派軍団”静岡学園へ進学。日々の努力で課題を向上させてきたが、「ここに来たら、もう上手い人が多い。足りないです」。抜群のビルドアップ力も武器としていた岩田のように、攻撃面でも違いを生み出せるDFリーダーになって、チームを勝たせる。
(取材・文 吉田太郎)
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