[MOM5022]磐田東MF佐藤晴斗(2年)_キック武器のアンカー。スーパーミドルで県決勝へ導く
ゲキサカ / 2025年1月26日 7時22分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.25 静岡県高校新人大会準決勝 浜名高 0-4 磐田東高 愛鷹]
攻守のキーマンがスーパーミドルを決めた。前半17分、磐田東高MF佐藤晴斗(2年=ジュビロSS掛川出身)は左サイドからのパスを左中間で受けると、「チャンスがあればどんどんゴールは狙いたいと思っていた」と思い切り良く右足を振り抜く。
GKの立ち位置を見て「あそこ、空いてるな」とファーサイドを狙った一撃は、GKから逃げるように右下方向へ落下。そのままゴールネットに突き刺さった。ベンチから「エグい」という声も上がった約25mのスーパーゴール。自身も驚いたというシュートで先制点をもたらした。
利き足は右でプレースキッカーも担当するが、左足でもパワーショットが打てることが強み。「キック上手い子、他にもいるんです。その子たちに教えてもらったりして」自分の武器を磨いてきたという。
そのキックで貴重な先制点。山田智章監督も「元々あの子、両足ともにパワーを持っている。ああいう場面はちょいちょい見られるんだけど、大事なとこで決めてくれたのであの辺は良かった」と称賛していた。その佐藤は前半26分にも左サイドからの右足CKで相手オウンゴールを誘発。本人は自身のパフォーマンスについて満足していなかったが、自分の武器でチームを決勝へ導いた。
4-1-4-1システムのアンカーを務める佐藤は攻守のキーマン。この日、チームはオールプレスと言えるほど、前からボールを奪いに行って浜名高のビルドアップを封じ込んでいた。佐藤はセカンドボール回収でも役割を果たしていた印象だが、入れ替わられるシーンがあったことを反省。加えて、よりボールを触ってリズムを作らなければならないと考えている。
それだけに、静岡学園高との決勝(26日)では「積極的にゴール前に入ってくっていう選手じゃないんですけど、たくさんボール引き出して、展開して、ゲームを作っていけたら。やっぱ自分がボール持たないとゲームを作れないと思うんで。今日はあんまり持てなかったんですけど、明日とか持てたらいい」。目標の選手にMF佐野海舟(マインツ)を挙げるMFは、今大会11ゴールのFW上田悠世(2年)に特長を出させないことも意識。攻守で自分の役割を全うし、初優勝に貢献する。
(取材・文 吉田太郎)
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