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決勝PK戦失敗から2週間、流経大柏MF安藤晃希は前を向きU-17日本高校選抜候補入り「その言葉があったから今頑張れている」

ゲキサカ / 2025年1月26日 21時27分

MF安藤晃希(2年)

[1.26 練習試合 U-17日本高校選抜候補 2-1 駒澤大]

「自分がPKを外して決勝で負けたからこそ、絶対次の選手権で自分がチームを勝たせて日本一にするという気持ちが強くなっていきました」。流通経済大柏高MF安藤晃希(2年)は失意の全国高校サッカー選手権決勝での経験も、最上級生となる来年度への大きな原動力にしていく構えだ。

 安藤は今年度の選手権で全5試合に途中出場し、1得点を記録。ただ準決勝後には、大会を通じて武器とするスピードに乗ったドリブルを発揮できていないことを自ら指摘していた。迎えた決勝のPK戦では10人目のキッカーを務めるも相手GKにセーブされ、直後に後攻の相手キッカーが成功。目の前で日本一の座を逃した。

「自分のせいで負けたというのはある。やっぱり気持ちは落ち込んで、そのとき(試合直後)に切り替えることはできなかった」。そう大会を振り返る安藤に再び前を向かせたのは、愛する先輩やスタッフからの言葉だった。

「3年生は『落ち込むな』という言葉と、『来年また流経大柏を、俺たち3年生を国立に連れていってくれ』というのを言ってくれた。こんなに優しい先輩たちに良い言葉をかけてもらって、3年生のおかげで自分がやらないといけないなと思った。監督も『そんなに引きずるな。お前が来年立派になってチームを引っ張っていけ』と言ってくれて、その言葉があったから今頑張れているのかなと思います」

 気持ちを切り替えた安藤はU-17日本高校選抜候補に選出され、25日から選考合宿に参戦している。全国レベルの選抜チームに候補入りするのはサッカー人生で初だというが、26日のトレーニングマッチ・駒澤大戦では物怖じすることなく「自分に自信を持って仕掛けて、突破することができた」。左サイドを縦に突破してクロスバー直撃のシュートを放ったり、相手を振り切ってアシスト未遂となるクロスでチャンスメイクをしたりと存在感のあるプレーを見せた。

 もっともこの日の練習試合で得点することはできず、結果を残せなかったことへの悔しさも強調した。その上で安藤は「やっぱり攻撃じゃなくて守備もして。選考会だから『自分が自分が』とならずに、チームプレーなのでチームを活かしながら自分も活躍できたら」と献身的な働きを誓う。結果を残すこととエゴイストになりすぎないことをピッチ上で両立すべく、ドリブラーとしての的確な状況判断力も意識しているという。

 そうしたフォア・ザ・チームの精神は、最終学年となる流経大柏での日々においても大切にする。今回の選考合宿の参加が決まった際にも「(大きな喜びというより)『選ばれたな』くらいでした。満足しないでここで頑張って結果を出して、チームに戻ったときにチームの力をつけられたらいいなと思いました」と安藤。流経大柏から唯一のU-17日本高校選抜候補入りとなる中でも多くの選手とコミュニケーションを取れているといい、「ここで自分が学んだことをしっかりチームに還元できれば」と意気込んだ。

(取材・文 加藤直岐)
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