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[新人戦]負傷交代後に印象付けられた存在の大きさ。新生・青森山田の“心臓”MF長谷川滉亮は個の強化と3冠へ全力

ゲキサカ / 2025年2月2日 23時43分

MF長谷川滉亮(2年=青森山田中出身)は青森山田高の中盤で存在感。負傷交代の悔しさを今後へのエネルギーに

[2.2 東北高校新人大会準々決勝 青森山田高 1-4 尚志高 JヴィレッジP4]

 被シュートゼロで1-0の前半から一転、青森山田高(青森)は後半の4失点で逆転負けを喫した。2016年度以降の9年間で選手権優勝4回、プレミアリーグファイナル制覇3回の名門校は、東北タイトルの奪還を目指したが、無念の準々決勝敗退。後半開始直後に負傷交代したMF長谷川滉亮(2年=青森山田中出身)は、「自分の不甲斐ない怪我のせいでチームの流れも悪くなってしまったし、申し訳ない気持ちで本当にいっぱいです」と唇を噛んだ。

 選手権でも先発出場している長谷川は、前日の初戦から球際の強さやセカンドボールの回収力で存在感。尚志高(福島)戦の前半も、展開のパスを含めて効いていた。「目立たない役割かもしれないですけれども、常に支えるところだったり、誰よりも走るところであったり、球際で負けないところだったり、そういうところを持ち味としてやっているので、前半はそれをしっかりとできていたかなと思っています」と頷く。

 インターハイ、選手権、プレミアリーグEAST(ファイナルは未開催)の3冠を達成した2021年度世代のボランチ、MF宇野禅斗(現清水)のようなプレー。選手権の悔しさを胸にリーダーシップが向上し、筋トレや食トレで肉体強化してきたMFは、際の強さや声の部分でもチームを引っ張っていた。

「自分は宇野禅斗選手を結構目標にしてきていて、攻守において支えるところであったり、守備の部分で対人負けずにチームを助けるところだったり、目立たないところですが、そういう部分でチームの勝利のために一番大事に選手になりたいです」。すでにチームにとって大事な選手になっていることは、負傷交代後に印象付けられた。

 後半開始直後、接触プレーの際に右足首を強く捻って途中交代。この後、各選手が声を掛け合いながらその穴を埋めようとしていたが、チームは守備のバランスを欠いてしまう。相手の速攻を止め切れず、後半12分から計4失点。正木昌宣監督は「ちょっと中盤のところの守備というところで長谷川が担っていたところが多くて。攻撃は良いけれど、守備の特長がある選手が少なかった。(相手の攻撃陣にはパワーのある選手が多く、)ちょっとずつズレが生じて最後対応できなかった」と指摘していた。

 長谷川自身はチームメイトに迷惑をかけてしまったという思い。「入りから悪くなく、チームとしても山田らしく前からプレスをかけていこうというチームの徹底があって、後半も入りは悪くなかったんですけれども、自分の不甲斐ない怪我のせいでチームの流れも悪くなってしまったし、申し訳ない気持ちで本当にいっぱいです。(選手権で初戦敗退に終わり、)この東北新人から自分たちの代の強さを証明するというみんなの覚悟があった大会で、この負けというところは本当に悔しい」。この悔しさを忘れずに2025年度シーズン開幕を目指す。

 結果は出なかったものの、青森山田の新チームは10番MF小山田蓮(2年)と長谷川、U-17日本高校選抜候補GK松田駿(2年)をはじめ個性的な選手の多い世代だ。正木監督は「まだまだ伸びる可能性のあるチームだし、これからだと思うので、そこは今回の気付きを改善できればなと思います」と期待する。また、長谷川は「この結果は全員納得していない結果だと思いますし、チームの3冠という目標に対して全力で向かっていきたいです。個人としては自分の個というところを世の中にもっと広めていきたいですし、個として戦える選手になりたいです」。新生・青森山田の“心臓”は大舞台でチームを勝たせる選手になって、この日の悔しさを晴らす。 

(取材・文 吉田太郎) 

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