志願の“古巣”鹿島キャンプ帯同を経て…感謝と覚悟を胸にU20アジア杯に臨むMF小倉幸成(法政大)「代表にも還元していきたい」
ゲキサカ / 2025年2月3日 20時9分
初めて世代別代表に選ばれた昨年3月のヨルダン遠征から1年足らず、167cmと小柄ながらも高いアジリティとボール奪取力を誇る鹿島アントラーズユース出身のMF小倉幸成(法政大1年)が、今年秋のU-20W杯と2028年のロサンゼルス五輪を目指すU-20日本代表の攻守の軸に君臨しようとしている。
今オフにはアカデミー時代を過ごした古巣・鹿島のトップチームキャンプに帯同し、Jリーグ屈指のハイレベルな環境を間近で体感。今月中旬開幕のAFC U20アジア杯(U-20W杯予選)では昨年秋のアジア杯予選に続き、ボランチの主力としての出場が見込まれる中、「鹿島で培った基準をここでも出していければ」と意気込む。
小倉によると、今年1月は法政大のチーム活動がなかったため、鹿島のキャンプ帯同を自ら志願したという。アカデミー時代を過ごした鹿島のトップチームは今季から新たに鬼木達監督が就任。生まれ変わりを遂げようとしているチームに帯同することで、大きな刺激を受けたようだ。
なかでも鹿島が誇るボランチのクオリティーからは大きなインパクトを感じていた。MF柴崎岳、MF知念慶、MF三竿健斗の名前を挙げた小倉は「練習に参加してみて一つひとつの質も高いし、鹿島の象徴というような人たちがいて、自分としても充実した期間だった。そういったところで吸収することができた」と衝撃を表現。「それをこの代表のためにも還元していきたい」と力を込めた。
そんな小倉だが、世代別代表に初めて選ばれたのは法政大進学を間近に控えた昨年3月で、高校3年間の世代別代表歴はなし。それでもJ1リーグ通算525試合、日本代表通算55試合の絶大な実績を持つクラブレジェンド・小笠原満男テクニカルアドバイザーの指導を受けながら地道に能力を高め、このステージまでのぼりつめた。
U-20日本代表のトレーニングでは、チームを鼓舞する声でも高い存在感を見せているが、これも「勝利に向けて大事な時に声を出せるかということであったり、その出す声も適当にじゃなく、意図のある声を出すことを学んだ」という小笠原譲りの武器。「やんちゃで生意気だったので特に高校1〜2年生の時はすごく怒られていた(苦笑)」という師匠への感謝は、国を代表する舞台でも表現していくつもりだ。
「高校年代で3年間教えていただいて満男さんにすごく感謝しているし、生意気だったのでたくさん指導していただいたし、その感謝を見せられるのはまずこの舞台と思うし、その先のW杯であったり、プロになることだと思う。見せられる舞台で成長した姿を満男さん、鹿島の方々、これまでお世話になった方々に見せられるように頑張りたいです」(小倉)
鹿島ユース時代は主将に加え、小笠原氏の代名詞「40」を託されていた
プロの基準を感じてきた一方、大学新2年生という立場ゆえに「プロの練習参加に行かせてもらう中でプロの強度を感じると、大学で焦りを感じている部分もある」と葛藤もにじませるが、「でもそこでプロになりたい気持ちはさらに強くなった」という夢を叶えるためにも、アジアの舞台は自らの真価を示す絶好のチャンス。「人生を変える大会にしたい。その先にはW杯もあるけど、まずはこのアジアが厳しい戦いになると思うので、自分の武器を存分に出していきたいし、そういうところで人生を変える大会にしたい」と大きな覚悟を抱いて挑む。
(取材・文 竹内達也)
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