伊東純也がPK戦で失敗も…関根大輝が初先発のスタッド・ランス、5部チームとの死闘を制してフランス杯8強入り

なんとか8強入り

[2.6 フランス国内杯 ブルゴワン・ジャイユー 0-0(PK2-3) スタッド・ランス]

　スタッド・ランスは7日、クープ・ドゥ・フランス(フランス国内杯)11回戦で5部相当のブルゴワン・ジャイユーと対戦し、0-0で突入したPK戦を3-2で制して準々決勝に駒を進めた。DF関根大輝が加入後初の先発出場を果たし、FW伊東純也とFW中村敬斗とともに日本代表トリオがスターティングメンバーに揃い踏みした。

　カップ戦では勝ち残っているスタッド・ランスだが、リーグ戦は9試合未勝利と苦しい状況が続いており、今月3日にルカ・エルスネル監督を解任。サンバ・ディアワラコーチが昨季に続いて暫定監督に就任し、この試合が初戦となった。布陣は4-2-3-1で中村がトップ下、伊東はウイング気味の右サイドハーフ。関根は右サイドバックとしてプレーした。

　試合はブルゴワン・ジャイユーの奮闘に苦戦する展開となり、ゴールに迫られる場面もあった。それでも徐々に圧を強めて前半21分には中村がミドルシュート。これはGKの正面に飛んだ。続く同29分には伊東が蹴ったCKをMFアタンガナ・エドアが頭で合わせたが、GKの好セーブに阻まれた。

　前半41分にはゴール正面からのFKを獲得。中村が直接ゴールを狙ったボールは壁に当たり、スコアレスで前半を終了した。ディアワラ暫定監督はハーフタイム明けに中村を退げ、今週に2018年以来の復帰が発表されたばかりのFWジョルダン・シエバチュを送り込んだ。

　後半に入ると関根のパスから伊東がペナルティエリア内深くに侵入するも、クロスは味方に合わない。後半11分にはパス交換で右サイドを崩し、伊東が再びPA内深くへ。GKが飛び出してきたところでゴール前に鋭いボールを送ったが、これも味方には合わなかった。

　関根は後半12分にアフターチャージでイエローカードを提示され、同20分に交代。また新戦力のシエバチュが右ハムストリング付近を痛めるアクシデントが発生し、負傷交代を余儀なくされた。

　その後もスタッド・ランスがゴールに迫るも、得点なく時間が経過していった。伊東が武器とするスピードも芝生との相性や相手選手のタックルに遭うなど活きる場面は限られてタイムアップ。0-0でPK戦に進むこととなった。

　ブルゴワン・ジャイユーは前回ラウンドでリヨンとのPK戦を制している。そうした相手に後攻のスタッド・ランスは、1人目のFWウマル・ディアキテが失敗。それでもリーグ戦では控えのGKアレクサンドル・オリエロが2人目から3人連続でセーブし、チームを救う。伊東は4人目のキッカーを務め、左に蹴ったがGKに止められた。それでも5人目のDFセルヒオ・アキエメが決めて8強入りを果たした。
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