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長崎の公立中で育った守護神が国立のピッチで好セーブを披露!GK小川煌(広島ユース)はレジェンドの指導も糧にトップチーム昇格を目指す!

ゲキサカ / 2025年2月8日 20時26分

 トップチームの“前座”ということもあり、意気込んで臨んだ一戦。いわゆる実戦は昨年末のプレミアリーグ以来だけに、「自分としても久しぶりの試合だったので、感覚的にもちょっと難しいところもありました」とのことだが、前半16分には相手の鋭いミドルシュートに、足を運んで正面でキャッチするなど、冷静なセービングで守備陣に落ち着きをもたらしていく。

 39分には見せ場が訪れる。左サイドをスムーズに崩され、角度のない位置から放たれたシュートが枠を捉えたが、右手で確実に弾き出し、前半最大のピンチを確実に回避する。

「全体的に落ち着いてやれましたし、やっぱりキーパーとしてゼロで終わるのは最低限の仕事だと思うので、そこは良かったかなと思います」。40分間を無失点で抑えると、後半からは萩とスイッチ。結果的にU-18 Jリーグ選抜は4-1で勝利を収め、試合後には2人の守護神にも笑顔が広がった。


 小川が中学時代に所属していたのは、地元の長崎市立淵中のサッカー部。GKコーチもいない環境で、なかなか専門的なトレーニングを積むことができなかったそうだが、その才能に目を付けてオファーを送った広島ユースへの加入を決断する。

「今は毎日キーパー練習ができますし、ここまでサッカーのことばかりを考えることも中学生の時はできなかったので、今は本当に充実しています」という環境下で、1年時はAチームでの出場機会を継続的に得るまでには至らなかったが、2年に進級した昨シーズンはプレミアリーグWESTで全22試合にフル出場を果たし、大きな経験を積み上げた。

「(野田知)監督も自分を1年間使ってくれましたし、代表だったりといろいろな経験をしたことで、試合に出始めたころよりはスピード感にも慣れてきて、自分のプレーにもちょっと余裕が出てきたので、去年プレミアで全試合に出させてもらったことは、自分の中では大きな経験になったかなと思っています」。

 本人も言及したように、昨年9月には『国際ユースサッカーin新潟』に臨むU-17日本代表に招集され、約1年3か月ぶりとなる年代別代表活動に参加。今回のJリーグ選抜にも選出されているDF千田遼(岡山U-18/2年)、DF林駿佑(川崎F U-18/2年)、DF佐々木将英(FC東京U-18/2年)、FW大西利都(名古屋U-18/2年)らとともに、海外の代表チームと対峙して貴重な経験を得た。

 もちろん今回のJリーグ選抜で過ごした3日間で体感したことも、ここだけで終わらせるつもりは毛頭ない。「やっぱり常に高いレベルでやることが大事だと思うので、自チームに帰ってから自分がこの経験をみんなに還元して、チームにとってもプラスになるような働きかけをしていければいいかなと思います」。

 スケール感は十分。経験値も着実に纏ってきている。いよいよ迫ってきた勝負の1年の幕開け。193センチというサイズを誇る広島ユースの絶対的守護神。さらなる成長を予感させるポテンシャルを秘めた小川煌の2025年が、今からとにかく楽しみだ。



(取材・文 土屋雅史)

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