チーム力の完封劇を誇る広島の絶対的守護神・大迫敬介「目の前の試合に確実に」

[2.8 富士フイルムスーパー杯 神戸 0-2 広島 国立]

　サンフレッチェ広島のGK大迫敬介は、チーム力で掴んだ完封勝ちを誇った。「今日はここまで積み上げてきたものを、全員が出して結果に繋げられたことがよかったです」。

　新戦力の融合もみられた。この日のスタメンでは新加入のFWジャーメイン良(←磐田)やMF田中聡(←湘南)が先発出場。そしてそんな新戦力が前線からプレスをかける動きや、積極的にシュートに持ち込む姿など、早速“広島スタイル”を体現していた。

　最後尾からみた大迫の目にも「前からも行ってくれますし、ロングボールに対してもしっかり収めてくれる」と頼もしく映ったようだ。

　昨年度はJリーグのベストイレブンを初受賞した大迫だが、日本代表での出場は1試合にとどまった。「自チームのパフォーマンスがあってこそだと思っています」。出場機会を得るためには、よりハイレベルなアピールが必要だと分かっている。

　今季も過密日程は始まっており、この後はベトナムに移動。12日にAFCチャンピオンズリーグ2のナムディン戦を戦って、週末のJ1開幕戦(15日・町田戦)へと続く。「いろんな大会が入るシーズンですけど、まずは目の前の試合に確実に勝つことを目標にやっていきたい」。頼もしさを増す25歳守護神が、今季も紫熊軍団を牽引する。

(取材・文　児玉幸洋)
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