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広島MF菅大輝がデビュー直後に初アシスト! 札幌を離れ、示した覚悟「これからも結果を残し続けることが必要」

ゲキサカ / 2025年2月9日 0時18分

MF菅大輝

[2.8 富士フイルムスーパー杯 神戸 0-2 広島 国立]

 サンフレッチェ広島が1-0とリードしていた後半25分。その1分前に途中出場でピッチに立ったばかりの元日本代表がいきなり魅せた。

 右CKのチャンス。MF菅大輝がファーサイドのスペースを狙って蹴ると、ボールは絶妙なスピードと角度で届けられ、これをフリーで飛び込んだDF荒木隼人が打点の高いヘディングで叩いた。広島のリードは広がり、2-0。ベンチスタートだった大迫勇也、武藤嘉紀、酒井高徳をピッチに送り出し、反転攻勢に出ようとしていた神戸の気勢をくじく、貴重な追加点だった。

「ファーストプレーがアシストにつながって良かった。試合に勝つために自分が何をすべきかを一番に考えて、(佐々木)翔さんのサポートもありながら、それを20分くらい続けることができたかなと思う」

 菅が魅せたのはセットプレーだけでない。ドリブルで仕掛ける場面や、試合終了間際には利き足の左足でシュートを打つ場面もあった。

「ああいうのを2本、3本と増やすことが大事だと思うし、あそこで仕留めるとチームにもっと余裕をもたらすことができる。フィニッシュのところでしっかり決められるようにというのがこれからの課題」。反省点も口にするが、広島サポーターへ上々の“新加入挨拶”だ。

 小樽市に生まれ、札幌の育成組織で育った。各年代別代表で主力を務め、プロ3年目だった2019年にはコパアメリカに特別参加した日本代表に初選出。チーム在籍中の生え抜き選手が日本代表に選ばれたのは初めてのことだった。同年12月、EAFF E-1選手権の香港戦(○5-0)では日本代表初ゴールも決めた。まさに札幌の宝。しかし、チームがJ2に陥落した昨オフ、さまざまな事情から札幌を離れなければならず、広島への移籍を決断した。

 その広島でのデビュー戦で1アシストと結果を出して勝利に貢献し、早くもタイトルを手にしたことは菅にとって大きな一歩になる。「結果を残すことで(札幌の)サポーターの皆さんに喜んでもらえると思うし、出しちゃいけなかった選手だと思ってくれると思う。これからも広島で結果を残し続けることが必要になってくる」。その言葉からは強い覚悟が感じられる。

 広島では神戸戦で先発したMF東俊希と左ウイングバックのポジション争うことになるが、「技術では俊希を上回れないと思うけど、がむしゃらさや左足のパンチ力はある。ゴールにつながるプレーをしたい」と意気込んでいる。「チームは全タイトルを取ろうとしていると思う。そこにちゃんと自分が貢献できるようなプレーが必要」と自覚もある。

 表彰式ではかつて札幌の社長を務め、育成組織時代の菅をトップチームへと引き上げてくれた野々村芳和Jリーグチェアマンからメダルを授与された。

「あの場ではしゃべれる状況ではなかったので、試合後に挨拶しようと思ったんですけど、もういなくなっていたので話は出来ませんでした。でも、メダルをもらうときに“スガちゃん”と言ってちょっと微笑んでくれました」

 左足の正確なクロス、“菅キャノン”と呼ばれるパンチ力抜群のシュート。リーグ優勝を含め、最多で5冠を狙う広島に頼もしい選手が加わった。

(取材・文 矢内由美子)
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