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[新人戦]選手権日本一・前橋育英の新チームがまず群馬1冠。MF平林とFW四方田のゴールで桐生一に競り勝つ

ゲキサカ / 2025年2月9日 15時55分

 相手GK蝦名のファインセーブに阻まれるシーンもあったが、26分には相手のパスミスを誘発し、石井がミドルシュート。これで獲得した右CKから同点に追いついた。中村の左足CKをニアの新山が競り、最後はファーサイドの181cmDFゼイダム小田が頭でゴールを破る。
前半27分、桐生一の1年生CBゼイダム小田孟武が同点ヘッド右手を突き上げて喜ぶ
 だが、前橋育英は33分に勝ち越し点を決めた。白井の右クロスから四方田が決定的なヘッド。これは桐生一GK坂井のファインセーブに阻ばれたが、流れを切らずに連続攻撃を繰り出し、牧野が左足クロスを上げる。これを再び四方田がヘディングシュート。コースを突いた一撃が右隅に決まり、2-1となった。
前半33分、前橋育英FW四方田泰我が勝ち越しゴールを喜ぶ
 この直後、前橋育英は山西をFW大岡航未(2年)へスイッチ。対する桐生一は後半開始のタイミングで石井、飯島、森野からU-15日本代表歴を持つFW高裕徳(1年)と、準決勝で先制点のMF中山大輝(1年)、そしてMF本間響(1年)へ3枚替えを敢行する。

 後半、前橋育英は四方田の右クロスに大岡が飛び込むなど追加点を狙う。距離感がやや向上し、パスにリズムの出る時間帯もあったが、桐生一はゼイダム小田の跳ね返しや、新山の対人守備の強さなどで健闘。20分には自陣深い位置から繋ぎに行こうとした前橋育英に対し、前から連動してプレッシャーをかける。そして、内田が相手CBに寄せたところで前橋育英にミス。右サイドでボールを持った中村の左足シュートがGK不在のゴールへ向かったが、ボールはファーポストを叩いて外へ外れた。
桐生一は右SB長尾弥裕主将の高精度キックを交えて反撃
 前橋育英は22分に四方田をFW瀬間飛結(1年)へスイッチ。27分には白井がインターセプトから一気に右中間を前進し、ラストパスを通す。だが、大岡の右足シュートはGK正面を突いてしまう。

 前橋育英は32分に白井をFW立石陽向(1年)へ交代。桐生一も35分に中村とMF崎山教良(2年)を入れ替えた。桐生一は前線で身体を張る高がFKを獲得し、長尾がゴール前に入れるなど同点を目指すが、前橋育英は竹ノ谷や平林が守備でハードワーク。また、久保と市川を中心としたDF陣がゴール前で立ちはだかっていた。
選手権日本一経験者の前橋育英CB久保遥夢はクロスをニアでブロックするなど際の強さを発揮
 山田監督が「(守備の)軽いところがほんとにいくつかありました」と指摘したように、強度を欠いた部分や切り替えの遅れた部分もあった。だが、久保が際の攻防でブロックするなど得点を許さない。40+2分には牧野の負傷交代に伴い、MF平良晟也(2年)を投入。それでも、1点リードを守って優勝を決めた。
後半アディショナルタイム、桐生一はGK坂井祐登も上がってゴールを目指したが、前橋育英が2-1で勝利
 新生・前橋育英がまず1冠。この冬に厳しい戦いを経験した選手が多数残るのは心強い。だが、山田監督は「このメンバーがそのまま行くとは限りませんし、多分競争になってくる。1年生の連中も何人か入ってくると思いますので、この1か月半ぐらいでどんどん競争していきたいと思います」とコメント。チーム内で激しい競争を繰り返しながら、新シーズンを目指す。

 4月にはプレミアリーグEASTが開幕。竹ノ谷は「このチームでやってることがまだほんとに少なくて、方針もまだ固まり切れてないんで、これからの練習試合含めて、本当にみんなでもっとコミュニケーションを取っていって、本当に強い前橋育英を作っていきたいなと思っています」。選手権で学んだ一戦必勝の姿勢や前橋育英らしいテンポのある攻撃、攻守の切り替えの速さ、強度の部分を大事にしながら、新生・前橋育英が公式戦で強さを示していく。
前橋育英のゲーム主将MF竹ノ谷優駕(2年、U-17日本高校選抜候補)が表彰を受ける
(取材・文 吉田太郎) 

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