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[MOM5027]前橋育英MF平林尊琉(2年)_他人ではなく自分に矢印を向け、成長を実感。新エース候補が鮮やかな先制ループ弾

ゲキサカ / 2025年2月9日 20時10分

前半5分、前橋育英高MF平林尊琉(2年=JFAアカデミー福島U-15WEST出身)が右足ループシュートで先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.9 群馬県高校新人大会決勝 前橋育英高 2-1 桐生一高 アースケア敷島サッカー・ラグビー場]

「自分の成長を感じられている」と語る新エース候補が鮮やかな一撃で先制点をもたらした。前半5分、前橋育英高は右サイドからのパスワークで桐生一高の守りを攻略。MF平林尊琉(2年=JFAアカデミー福島U-15WEST出身)がMF柴野快仁(2年)のスルーパスで抜け出し、GKとの1対1から右足ループシュートでゴールネットを揺らした。

 味方の長身2トップが相手DFを引き付けているところを見逃さず、DF裏へスプリント。「相手のGK見たら前出て来てたんで、GK越して弱いボールでも打てたら入るなと思いました。ほんとにイメージした通りでびっくりしました」。シュート後にGKと交錯しながらも、イメージ通りに柔らかいタッチのシュートで決め切った。

 前橋育英の右サイドはいずれも選手権で活躍したSB瀧口眞大(2年)とMF白井誠也(2年)。加えて、この日決勝ヘッドを決めたFW四方田泰我(2年)ら強力FW陣も相手DF陣にとっては嫌な存在だ。それだけに、平林は「(フリーになる機会の増える自分が)相手の弱いところをつけるようにやっていけると思います」。右サイドの崩しや柴野のスルーパスから左の平林が仕留めるシーンは、新生・前橋育英の得点パターンの一つになりそうだ。

 この日、平林はドリブルからシュートを打ち切るシーンも。また、シュートまで行けなくてもマークを外して前進するシーンがあった。加えて、山田耕介監督は平林の守備面についても評価。名門・前橋育英で1年時から先発を経験してきたMFは守備へのこだわりを強くしているという。ロールモデルは先輩MF黒沢佑晟(3年)だ。

「黒沢佑晟君みたいな。(選手権を経験して)ほんとに守備ができないと上でも通用しないって改めて分かったんで、ほんと、守備っていうのは、もっとこだわってやっていこうかなと思いました。(黒沢は)ほんとに守備が上手いんで、走るし、ボール取れるし、前にも攻撃力があるしみたいな、そういう選手がやっぱ自分はいいなと思ったんで、なっていきたいと思います」

 平林は今冬の選手権2回戦で先制ゴール。準々決勝では決勝点の起点となるなど日本一に貢献したが、同時にMF白井誠也(2年)ら他の2年生の注目度が急上昇。当初は悔しさがあったというが、「後になるにつれて、やっぱり悔しいよりか、やっぱこういうのも参考にしないとなと」。他人ではなく、自分に矢印を向け、成長することに集中している。

 自分の中で感じている変化。「ほんとに今、ちょうど自分の成長を感じられてるんで。今日もあったんですけど、(ドリブルで)シュートまで行ったりとか、裏への抜け出しとかは、ちょっとずつできるようになってきてるなと思ったんで、ほんとに自分に矢印を向けて、少しずつ、少しずつ、我慢しながらやっていきたいと思います」と前を向く。

 4月のプレミアリーグ開幕まで成長を継続し、武器をより強力なものにする。「怖さを出すドリブルっていうのは、去年も今年もまだ課題としてるところなので、プレミア(リーグ開幕)までのこの期間でもっとしっかりこだわって、シュートまで行けるような選手になりたいです」。謙虚な姿勢で努力を重ねて目指す姿へ。そして2025年シーズン、タイガー軍団の新エース候補が攻守で輝く。

(取材・文 吉田太郎) 

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