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[新人戦]桐生一は「育英を倒せる練習をしよう」と取り組み、選手権優勝校に対抗。夏冬の全国大会予選でリベンジを期す

ゲキサカ / 2025年2月9日 23時55分

桐生一高で1年時から先発を経験している右SB長尾弥裕主将(2年=伊丹FC出身)は高精度のキックで同点ゴールを演出

[2.9 群馬県高校新人大会決勝 前橋育英高 2-1 桐生一高 アースケア敷島サッカー・ラグビー場]

「日頃、練習で自分が結構練習の前に『育英を倒せる練習をしよう』っていう風にチームの中で決めていて、それはチーム全員が共通してできてるかなと思います」。右SB長尾弥裕主将(2年=伊丹FC出身)がそう説明したように、桐生一高は選手権優勝校の前橋育英高を倒すことを目指して身につけてきた力で対抗した。

 前半5分に先制点を献上したものの、長尾が「しっかり桐一らしさを出していこうってところは表現できてたかなと思います」というように、前からプレッシングで行き切ることや相手の立ち位置を見ながらのビルドアップで試合の流れを引き寄せていた。

 左利きのMF中村碧意(2年)の1タッチパスからMF{石井幌明}}(2年)が決定機を迎えたほか、長尾のサイドチェンジからエースMF原島謙伍(2年)が縦に仕掛けてクロス。また、相手のパスミスを誘発して石井がシュートへ持ち込んで見せる。

 そして前半27分、「あまり身長はないですけど、結構セットプレーなどで点数も取れてるので、そこ(キック)はこれからも自分のアピールポイントとしてやっていけたらなと思います」という長尾の右CKを身体能力の高い左SB新山稜翔(2年)が繋ぎ、最後は181cmCBゼイダム小田孟武(1年)が同点ヘッド。再び勝ち越されて迎えた後半開始から3人替えで同点ゴールを目指した。

 最前線で出力を発揮するFW高裕徳(1年、23年U-15日本代表)が攻守でハードワーク。後半20分には連動した守備で相手のミスを誘い、中村が右サイドからファーポスト直撃の左足シュートを放つ。GK坂井祐登(2年)やCBゼイダム小田、CB濱田大駕(2年)中心に粘り強く守って相手に追加点を許さなかったものの、攻撃は最後の局面の質やゲームチェンジャーの少なさが課題となり、同点に追いつくことはできなかった。

 打倒・前橋育英を果たすことはできなかった。長尾は「準決勝まで苦戦して、なかなかいいゲームができてなくて、(決勝は)新人戦の中ではいいゲームができたかなと思うんですけど、前育さんのこの前の選手権の結果っていうのが、自分たちにもちょっと影響あったかなと。(特に前半は)メンタル的にもちょっと引いてしまった」と反省。一方で中村裕幸監督の「下を向くな!もっとできる!」という声を受けながら自信を持ち直してプレーし、やれることも示したチームは夏冬の全国大会予選でのリベンジを目指す。

 長尾は「インターハイまでの4か月ぐらいで、しっかりチームでやっていければいい」。前橋育英の全国制覇によって群馬県の高校サッカーが、注目される一年になることは確か。選手権優勝メンバーを多数残す前橋育英の壁は厚いが、桐生一は“育英を倒せる練習”やプリンスリーグ関東1部で成長して宿敵に再び挑戦する。
桐生一は県新人大会3連覇をかけた戦い
(取材・文 吉田太郎) 

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