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2部最下位がプレミア首位リバプール撃破!! 番狂せ演じたプリマス指揮官は元難民「言葉が出てこないよ」

ゲキサカ / 2025年2月10日 12時37分

ミロン・ムスリッチ監督

 EFLチャンピオンシップ(2部相当)最下位のプリマスが9日、FAカップ4回戦でプレミアリーグ首位のリバプールを1-0で破る番狂せを演じた。勝利を導いたのは、先月就任したばかりのミロン・ムスリッチ監督だった。

 プリマスは今季のチャンピオンシップでここまで30試合を行い、5勝10分15敗で最下位に沈んでいる。特に63失点の守備力が大きな課題となっているが、リバプール戦ではしぶとい戦いぶりを見せて強豪相手にクリーンシートを達成。『BBC』がリバプールの3トップを「雑用をするようなプレーぶり」と表現するほど相手の攻撃を封じ、FWライアン・ハーディーが沈めたPK弾で大金星を手にした。

 現地メディア『インディペンデント』によると、ムスリッチ監督は「普段はおしゃべりだけど言葉が出てこないよ」と話し、「間違いなく指導者人生で最高の瞬間だ。FAカップ、しかも相手がリバプールだからね」と喜びを口にしたという。

 同指揮官は1982年に現ボスニア・ヘルツェゴビナのビハチで生まれたが、9歳のときにボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の激戦地となってオーストリアに家族と共に移住。『BBC』を通じてムスリッチ監督は「手にできるだけのものを何とか持っていき、一夜で故郷を離れなければいけなかった」と当時を振り返り、「監督として週末に引き分けや負けと向き合うことよりも困難な状況を経験してきたんだ」と話す。難民として過ごす日々が始まるも両親が懸命に養ってくれたといい、「この30年間で起きたすべてのことが今の私を作り、不可能かもしれないことを成し遂げる助けになった」と力を込めた。

 そうした日々を経て現在は監督業を務めている。「心から信じ、決意し、信念を貫き、絶対にやり遂げるのであれば、不可能なことは何もない」との信念を持つ中で今年1月に低迷するプリマスの監督に就任すると、直近のリーグ戦で11月以来の勝利を記録。続くリパプール戦では「恐れることはないし、失うものもない」と選手を奮い立たせて歴史的な勝利を挙げ、クラブを18シーズンぶりとなるFA杯5回戦へと導いた。

 最高の瞬間を味わった指揮官だが、喜びと共にリーグ戦での現状を見つめて「最高の瞬間は残留することだろう。これが僕の目標であり、心と魂の中にあるものだ」と襟を正し、勢いそのままに逆転残留を果たすことを誓った。
●FA杯2024-25特集●プレミアリーグ2024-25特集

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