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[新人戦]「白井は白井であるべき」。前橋育英MF白井誠也は“らしさ”を追求し、個と連係で相手の警戒を超える

ゲキサカ / 2025年2月10日 17時2分

前橋育英高MF白井誠也(2年=バディージュニアユース横浜出身)は鋭い仕掛けも

[2.9 群馬県高校新人大会決勝 前橋育英高 2-1 桐生一高 アースケア敷島サッカー・ラグビー場]

 表彰式後、アースケア敷島サッカー・ラグビー場の外側でファンから最後まで写真撮影を求められていた。選手権で強烈なインパクトを残したMF白井誠也(2年=バディージュニアユース横浜出身)が、前橋育英高の右SHとして先発。注目ドリブラーは大きな期待、また警戒される中でのプレーだったが、2度のワンツーでゴール前へ潜り込んだほか、クロスやドリブルで決定機を演出して観衆を沸かせていた。

 修学旅行明けの連戦でベストコンディションだった訳では無い。また、この日は全体的に右サイドの距離感が遠くなっていたことが気になったようだ。特に前半はボールが届き、白井は鋭い動きを見せていたものの、崩し切るようなシーンを増やせなかった。

「距離が良い時はちゃんと連続した動きで行くっていうのができているんですけど。FWが逆サイドに行ってて距離が遠いってなった時に、自分たちができることがまだ少ないんで、そこをどうするかが課題かなっていう風に思いました。距離遠い中でも、やっぱり自分と(右SBの)瀧口(眞大)の2人で崩し切るっていうのは、もっともっとやっていかないといけないっていう風に思いました」

 1-1の前半33分には右サイドからの正確なクロスでFW四方田泰我(2年)の決定的なヘッドを演出。また、2-1の後半27分にはインターセプトから一気にドリブルで前進し、FW大岡航未(2年)の決定的なシュートに結びつけた。回数は限られたものの、各選手が荒れた芝に苦戦する中でスキルと機動力を発揮。後半32分に交代するまで走り続けた。

 その白井は選手権1回戦のルーレットターンからの3人抜きや同準決勝の強引なドリブル突破、ワンツーからのゴールなどで大会を盛り上げ、知名度を上げた。2025年シーズンは相手DFがより警戒して守ってくることが予想される。

 山田耕介監督は白井に求めることについて、「白井は、白井であるべきですよね」とコメント。数々のプロサッカー選手を育成してきた名将は、これまでも「キレッキレのドリブルで沸かせろ」と小さなドリブラーの背中をあと押ししてきた。白井も目を向けるのは自分の特長をより極めること。同時に、マークの薄くなった味方を見逃さず、チャンスに結びつける考えだ。

「やっぱ警戒されても(ドリブルで)行き切る選手っていうのはチームとして大事になってくると思うんで、そこはもっともっと高めていかないといけないですし、逆に自分が警戒されるっていうことは、他の人がフリーになる場面が絶対あると思うんで、そこを上手く見つけてパスを出したりしていけたらっていう風に思います」

 選手権の反響の大きさを実感しているが、その言葉から慢心は全く感じられない。「色々な人から色々言われるんですけど慢心しないように。自分、別にそんな。他の平林(尊琉)とか、柴野(快仁)とかの方が全然自分より上手いと思うんで、そこはまだまだ慢心しないようにっていうのは思っています」。チーム内外にいる自分より上手い選手たちの存在も刺激に。“らしさ”を追求し、ピッチで活躍する回数を増やす。

(取材・文 吉田太郎) 

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