[東京都CY U-14選手権] Forza'02が三菱養和SC巣鴨Jrユースと激闘、PK戦を制して戴冠!! 関東L復帰の新シーズンへ「ボールを動かして点を取る形を」

　大野監督は「よく頑張ったなと思います」と選手を称えながら、「まだまだ未熟なサッカーと言いますか、他のチームと比べてボールが動かせていないところがありますので、その辺のところをもうちょっとレベルを上げていかないとここからは厳しいかなと思っています」と課題を認識。途中出場でリズムをもたらした山本も「Forza'02は全体的にあまり点が入らないと言われている」と話し、攻撃面の改善に意欲を示した。

　その上で指揮官は「我々より強いところをどうやって倒そうかと考えています。そこ(攻守の切り替え)をなくしちゃうとウチではなくなっちゃうかなと思っています。それをなくさないようにしながらも、やっぱりボールを動かして点を取る形を作れるようにしていきたいなと思っています」と今後を展望した。

　このチームは指揮官曰く「真面目によく頑張る子達の数が多い」。先発組と控え組の間に大きな差はなく、選手層の厚みも強みになっている。もっとも「逆に言うと抜けている、個性がかなりあるような選手がちょっと足りていないので、そういう選手がここから出てきてくれたら」と選手の成長にも期待を寄せた。

　新シーズンからは1年での復帰を果たした関東リーグ2部に挑む。「厳しさは痛いほど知っていますので、本当に一戦一戦です。先のことまではとても考えられないので毎週次の試合へという形で、そこに向けて全力で取り組む形になると思います」と大野監督。よりハイレベルな戦いが待ち受けるリーグ戦、そして全国大会出場に向けて「激しいプレッシャーの中でもボールを失わない力、エースのスーパーな子達をしっかりと抑える力」の攻守両面に磨きをかけていく。


(取材・文　加藤直岐)