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5年越しの初ACLも「感傷に浸っている暇がなかった」横浜FM35歳GK朴一圭が貫禄のMOMデビュー

ゲキサカ / 2025年2月12日 23時35分

GK朴一圭

[2.12 ACLEリーグステージ第7節 横浜FM 1-0 上海申花 横浜国]

 大会公式のマン・オブ・ザ・マッチにふさわしい、堂々の凱旋試合だった。

 35歳のGK朴一圭は今季、サガン鳥栖から4年半ぶりに横浜F・マリノスに復帰。5年前は外国籍選手枠の関係でピッチに立つことができなかったAFCチャンピオンズリーグで開幕先発を掴み取ると、見事なクリーンシート(無失点)でベスト16進出に導いた。

 2019年に正GKとして15年ぶりのJ1リーグ制覇に導きながらも、20年前半戦のACLで出場機会を得られず、同年秋のウインドーで鳥栖へと移籍。この日が5年越しに掴んだアジアデビューとなった。もっとも、悲願の舞台にも「勝たないといけないし、結果を出さないといけない気持ちが強かったので感傷に浸っている暇がなかった」という。

「あまり感慨深いとかは正直なくて、それよりも勝たないといけなかったし、自分が今後もピッチに立ち続けるためにも一発目がとても大事で。どういうパフォーマンスを出せるかが自分自身へのチャレンジだった。だから『あっ、ACLだ』というのは考えていなくて、今日、自分がチームを勝たせるプレーをしたいというその1点しか考えていなかった」(朴)

 そうした強い気持ちが、開始早々にゆるみを見せたチームを救った。前半7分、相手の波状攻撃が次々に襲いかかってきたが、左右に振られながら的確なポジション取りを続け、DFチャン・シンイチの最後のシュートを冷静にセーブ。試合の行方を大きく左右するビッグプレーとなった。

「ああいうピンチは絶対に来ると思っていた。ゲームを支配できるとは思っていたけど、相手に強力な3トップがいるので事故でああいうことが起きるし、イレギュラーでもピンチが起きる。そこで止めるのが俺の仕事だと思っていたし、それがいい方向に転んでくれたと思っています」(朴)

 また前半18分には、横浜FMデビューとなったDFジェイソン・キニョーネスのパスミスから大ピンチを招き、相手のシュートミスで命拾いとなったが、このシーンにも動揺はなかった。朴は「語弊があるように聞こえたら良くないですけど……」と“敬意”の前置きをした上で「鳥栖は後ろでつなぐチームなのでああいうのは結構あるんですよ」と振り返りつつ、次のように自身の心持ちを明かした。

「免疫はあったし、マリノスも監督が変わって、新しいメンバーでやっていたら絶対にミスが出るなと。そこのミスをカバーしてあげようというのは今回だけじゃなく、この1か月ずっと意識してやっていた。なので無意識に身体も動いたし、ミスをしても怒ることもなかった。ミスは起きるものなので。良い感じで間合いを詰められて、良い感じで構えられた。あっちがふかしてくれて入らなかったけど、ちょっとでも動いたことが相手にとっても影響があったと思うので、身体が自然と動いたのは日々の努力の賜物だと思うのでよかったです」(朴)

 鳥栖で過ごした4年半の経験も活かし、堂々とゴール前に立ちはだかったアジアデビュー戦。「5年前の俺だったらどっしり構えていられなかったなと思うし、今はしっかりと力をつけて場数も踏んできたので、それをしっかりと表現できたなと自分自身も思います。思った以上に緊張もしなかったし、自分がやりたいプレー、やらなきゃいけないことがしっかり整理してできたのですごく成長を感じました」。3日後に開幕するJ1リーグ戦に向けても充実の凱旋試合となった。

(取材・文 竹内達也)
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