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歯を白くする「医療ホワイトニング」のメリットとデメリット…世代を超えて人気

日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年5月23日 9時26分

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白い歯を維持している人は自己管理ができていて信頼できるイメージが

 白い歯には清潔感があり、見た目も若く感じられる。それを維持している人はお金があり、自己管理ができていて信頼できる人のイメージがある。そのため、欧米では昔から口元にお金をかける習慣があるが、日本でも最近は世代に関係なく歯のホワイトニングを希望する人が多いという。どんなやり方があり、いくらかかるのか? ウエダ歯科(静岡県沼津市、北海道大学歯学部卒)院長の上田貴彦氏に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「歯を白くする方法は歯の表面を削ってセラミックを貼り付けたり、インプラントするなどさまざまな方法があります。しかし、単に歯を白くしたいだけなら健康な歯を削ることは感心しません。いま人気のホワイトニングは加齢や飲食物による着色を、歯を削ることなく専用の薬剤などを使って上下の歯を白くする方法です」

 そのやり方は大きく2つある。ホワイトニングサロンと呼ばれる店舗に行き、自分でホワイトニングするセルフホワイトニング(以下セルフ)と、歯科医師や歯科衛生士の資格を持った人が行う医療ホワイトニングだ。

「両者の最も大きな違いは、学術的に歯を白くする効果が認められている過酸化水素や過酸化尿素が使えるかどうかです。有資格者が行う医療ホワイトニングでは使えますが、セルフでは使えません。そのぶんセルフでは歯の白さを実感しにくくなります」

 過酸化水素や過酸化尿素を含む薬剤を歯の表面に塗ると薬剤が歯の内部に浸透し、歯の色を決めている色素が科学的に分解されて歯の内部から白くなる。しかし、セルフに使われる薬剤には過酸化水素が含まれておらず、歯の表面の着色汚れを落とすことが目的となる。そのためセルフでの効果は自分の歯が持つ白さには近づくものの、それ以上の白さは望めない。とくに加齢による着色は歯の表面でなく全体に及んでいるため、効果の実感は得られないという。

 また、セルフは自分で行うため薬剤を均一に塗れずに色ムラが出る可能性がある。ホワイトニングの途中にトラブルが発生してもセルフでは治療ができない、というデメリットがある。

「このため、セルフを行ったが満足できず、医療ホワイトニングを行う人は少なくありません」

■神経を抜いた歯にはウォーキングブリーチ

 医療ホワイトニングには、すべての工程を歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、歯科医師の指導の下で自宅などで行うホームホワイトニング、2つのやり方を併用するデュアルホワイトニングの3種類がある。虫歯や外傷などで歯の神経を失った失活歯の場合、変色すると普通のホワイトニングでは効果が出ないため、ウォーキングブリーチと呼ばれる特殊な方法を行う場合もある。

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