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わきの下やお尻に繰り返し…こんな「おでき」はすぐ病院へ

日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年5月29日 9時26分

 ハーレー分類1で治療を始めれば進行を抑えられるが、ハーレー分類3ではすでに不可逆性の状態になっており、手術しかない。

「皮膚を大きく取り除き、範囲が広ければ皮膚移植が必要となります。手術しても完治せず、手術した周りの皮膚や別の場所に化膿性汗腺炎が起こるケースも珍しくありません」

 以前は、化膿性汗腺炎の治療は抗生物質か手術しかなかった。抗生物質は効き目が高くなく、使い続けると耐性ができるので、「いい治療」とは言い難い状況だった。そんな中、2019年に化膿性汗腺炎の新たな治療薬として承認されたのが、生物学的製剤の「ヒュミラ(一般名:アダリムマブ)」だ。

「偽薬(プラセボ)を使わない日本で行われた臨床試験では、治療が成功したと見なす『ハイスコア達成率50%』を12週後に86.7%の患者さんがクリアしています」

 ハイスコア達成率50%というのは、結節と膿瘍の数が少なくとも50%減少し、かつ膿瘍数および瘻孔数の増加がない状態のこと。

「ヒュミラの臨床試験では、症状が出てから10年超経過してから治療すると、10年以内に治療を開始した群と比べ1.92倍、治療に反応が悪いとの結果も出ています」

 ヒュミラに続き、抗生物質を超える効果のある新薬が、現在開発中だという。

 思い当たる症状がある方は、治療をあきらめず、不可逆性の状態に達する前に治療を開始することが望ましい。

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