1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「自覚なし」の6人に1人は水虫あり…16年ぶりの大規模調査で判明

日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年6月12日 9時26分

■爪水虫を治さない限り、再発・ほかへの感染を繰り返す

 足白癬や爪白癬は、長期的に見れば転倒のしやすさや歩きにくさにつながり、高齢者では骨折や寝たきりの原因になりかねない。

 まず念頭に置くべきは、「症状がない=足・爪白癬ではない」は違うということ。特に爪白癬は、「爪の色が白く濁る」「爪の厚みが増して変形する」「爪がもろく崩れやすい」といった爪の変化が見られるものの、痛みやかゆみを伴わないので放置しがちだ。ベテラン皮膚科医でも見た目だけでは診断をつけられないので、素人であれば「見た目で判断」は無謀。もしかして、と思ったら皮膚科医の受診を。

「足白癬は市販の塗り薬もありますが、爪白癬は市販薬はありません。塗り薬であれば年単位での日数がかかり、飲み薬は効果が高いものの、肝機能障害を生じることがあり、慎重に投与しなくてはならない。足・爪白癬ともに見た目がきれいになったからといって治療が終わりではない。白癬菌が完全にいなくなるまでには時間を要し、途中で治療をやめると再発、別の場所への感染を繰り返します」

 しかし、しっかり治すことの意味は大きい。自分のためにも、家族のためにも。

■ベテラン医師でも視診だけでは誤診リスクがある

 今回の調査では、確定診断はほぼ100%、顕微鏡検査を用いて行われた。

 足白癬、爪白癬と同じような症状の足・爪疾患は多く、ベテランの皮膚科医であっても視診だけでは誤診するリスクがあるからだ。前回は顕微鏡検査が必須となっておらず、顕微鏡検査での確定診断は80%に達していなかった。

 つまり顕微鏡検査なしで足・爪白癬と診断された人の中には「実は違う疾患だった」というケースもあり得る。

 前回の結果では「5人に1人が足白癬、10人に1人が爪白癬、4人に1人が足に何らかの白癬を有している」であり、今回はそれより減っているように感じるかもしれないが、畑院長は「顕微鏡検査の実施率が同一であれば、足・爪白癬の割合は前回、今回ともにあまり変わらないものだっただろう」と指摘する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください