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子供の10人に1人が該当…「先天性欠如歯」に要注意! 顎関節症、頭痛、うつ病の原因にも

日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年6月14日 9時26分

 歯並びや噛み合わせの悪さは、心にも影響する。そもそも食べたとき幸福な気持ちになる原因のひとつは、正しい噛み合わせでしっかり噛むと幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されるから。噛むことで脳への血流も増えて頭の働きが良くなるといわれている。逆に、しっかり噛めないと集中力に欠けてイライラして情緒不安定になりやすい。

「先天性欠損歯のある人がなりやすい顎関節症はうつ病を発症させやすいことが知られています。顎のずれや変形は頭蓋骨の変形につながり、頭蓋骨内の血流を変化させます。そのことで脳の機能を低下させ、正常な思考を妨げ、物事をネガティブに考える癖を常態化させるのではないか、との見方もあります」

 では、先天性欠如の疑いがある場合はどうすればいいのか?

「早期発見、早期治療することです。日本臨床矯正歯科医会では7歳までに歯科医院で歯全体を撮影するパノラマエックス線写真を勧めています。もし先天性欠損が見つかったら、早期の矯正治療、また、長期的な治療計画を立ててもらい、適切な時期にブリッジやインプラントで永久歯のない部分を補うことも検討します。もちろん少しでも長く乳歯を長持ちさせる策も考えます」

 最近、臨床試験開始が話題の「歯が生える薬」もその対策のひとつだが、実現はまだまだ先の話だ。

 なお、6本以上の先天性欠如がある場合は、指定された矯正歯科診療所で公的保険の適用による矯正歯科治療が受けられる。

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