プロが教えるシャンプー術（2）頭皮と機能に合わせたシャンプーの選び方

自分の髪質に合ったシャンプー選びを（Ｃ）日刊ゲンダイ

　「頭皮」を分類する場合、①普通頭皮、②脂性頭皮、③乾燥頭皮、④敏感頭皮の4種類に大別することがあります。

　①普通頭皮はどのシャンプーとも相性が良く、自分の好みでシャンプーを選んでいただいて良いと思います。②脂性頭皮は洗浄力の強いシャンプー、汎用される洗浄剤であるラウレス硫酸系（ラウレス硫酸Naなど）が成分表示の上位にくる製品がおすすめです。③乾燥頭皮は洗浄力が穏やかでしっとりタイプのシャンプーや薬用シャンプー、④敏感頭皮は敏感頭皮用のシャンプーや薬用シャンプーが頭皮トラブルの緩和を期待できます。

　基本的には、乾燥頭皮と敏感頭皮は同じようなものを選んでいただくと良いでしょう。また、成分表示の上位にアミノ酸系界面活性剤（…アラニン…、…グルタミン酸…、…アスパラギン酸…の表示）や両性界面活性剤（…ベタイン…の表示）は低刺激でしっとり感が期待できます。

　次に機能に合わせたシャンプーを表にまとめてみました。この表はあくまでも目安です。機能性ばかりに目がいき、頭皮トラブルを起こしては本末転倒ですので、自分の頭皮に合ったシャンプーを選ぶことが重要です。

　頭皮のべたつき、臭い、フケ・痒み用は、「コラージュフルフル　プレミアムシャンプー」や「リアップ　スカルプシャンプー」などがあります。これらの製品は、抜け毛・薄毛の予防をサポートする効果も期待できます。

　頭皮のべたつき、臭いを抑える製品としては「アリミノ　ミントシャンプー　フローズンリフレッシュ」などがあります。頭皮のべたつき、フケ・痒み用の製品としては「サクセス薬用シャンプー」「スカルプDネクスト　プロテイン5　スカルプシャンプー　オイリー（脂性肌用）」などがあります。

　臭いに特化した製品としては「柿のさち　薬用スカルプシャンプー　メンズ　柿渋　KnS」、「ルシード　薬用スカルプ　デオシャンプー」などがあります。頭皮の乾燥を抑えることに特化した製品としては「バルクオム　シャンプー　メンズ」があります。

　敏感頭皮に特化した製品としては「ミノン　薬用ヘアシャンプー」、「NOVヘアシャンプー　DS（しっとりタイプ）」があります。ハリ・コシに特化した製品としては「MARO17　ブラックプラス　シャンプー」があります。

　また、最近増えてきた洗浄・トリートメントがひとつにまとまった、泡立たないクリームシャンプーとして、「コアビューティー　クリームシャンプー」などがあります。（つづく）

（山内力／日本美容専門学校講師、元東洋大学非常勤講師）