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親の主治医に直接会って子供がチェックすべきこと【親を要介護にさせたくない】

日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年6月18日 9時26分

親の主治医に直接会って子供がチェックすべきこと【親を要介護にさせたくない】

医師の指導でストレスなく食事改善も(C)iStock

【親を要介護にさせたくない】#4

 持病がある高齢の親が自身の健康状態をいかに把握できているか。今の治療方針はどのようなものなのか。親の主治医に会い、直接確かめる機会を持つことは、超高齢化社会の今、子供がすべきことのひとつだろう。

 医学のことなどわからないと躊躇する人もいるかもしれないが、肝心なのは親と主治医の話が一致していること。糖尿病や高血圧で食事制限をきつく言われているのに、聞いていない(忘れた?)フリをしているケースなどはよくある話。筆者の義父はまさしくそれで、食事がまずくなるからと改善することなく、根気よく話をしても「もうこの年なんだから好きにさせてくれ」の決まり文句。こちらも強く言いづらい。

 そのあたりを主治医に相談すると、栄養指導を義母に受けてもらい、秘密裏にいつもの醤油を減塩に、大好きな肉の質を脂身の少ないものに変えるなどの工夫をすることになった。幸い、バレることなく受け入れてもらうことができた。これが縁で義母もその主治医の診察を受け始めたことで関係性が深まり、困ったことがあれば相談に行ける存在にもなった。

 もうひとつ。主治医と会ったことで新たな問題が見えてくることがある。「本当にこの先生(病院)で大丈夫だろうか?」との疑問だ。

 たとえば「患者から質問をされることを嫌い、私の言うことを聞いていればよろしいと怒る」ようなタイプ。これでは患者が萎縮し、自分の健康状態を把握するどころか、疑問を解決することさえできない。

「もう高齢なのでこれ以上の積極的な治療はできない」と対症療法しかしないケースもある。本当にそうならともかく、主治医の知識不足で他の選択肢を潰してしまっているかもしれない。

 いずれも筆者の体験談だが、前者は詳しく聞こうとすると「私が信用できないのか」と怒られた。後者はその診断に疑問があり、他の専門医複数に助言を請うと「今は高齢でも手術により飛躍的に改善する」との回答を得た。

 誤解を恐れずに書くと、医師なら誰でもいいとは言い切れない。大切な親を任せていいのか、子供としてしっかり見極めたい。ただ、高齢の親の中には「先生に質問をすることは失礼なこと」と思っている人がいて、地方では病院が限られ「そこに頼らざるを得ない」ことがあるのも事実。疑問を感じたとしても、親とは慎重に話し、妥協点を見つけたい。

(西内義雄/医療・保健ジャーナリスト)

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