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大谷が語っていた理想の打者への成長プラン…「欲ではないですけど、変なものが出てくる。ですから…」【特別再掲 大谷翔平インタビュー】#3

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月3日 11時23分

大谷が語っていた理想の打者への成長プラン…「欲ではないですけど、変なものが出てくる。ですから…」【特別再掲 大谷翔平インタビュー】#3

大谷翔平(2016年)(C)日刊ゲンダイ

2016年3月、21歳の大谷

 ドジャース大谷翔平(30)は過去に3度、日刊ゲンダイの独占インタビューに応じている。1度目はまだ二十歳になったばかりの入団2年目のシーズン中。本格的にスタートした二刀流について初々しく語っていた大谷も、回を重ねるごとに語り口にも落ち着きが出てきた。今や世界一のプレーヤーとなった大谷がその時々でなにを考え、なにを思っていたのか。改めて読み返すことで、大谷の今が見えてくる。

 大谷が成し遂げた前人未到の大記録「54-59」を記念して、過去の独占インタビュー記事を特別公開する。

  ◇  ◇  ◇

 このインタビューの1カ月前、日本ハムが春季キャンプを行った米アリゾナ州ピオリアのスポーツコンプレックスは異様な雰囲気に包まれた。前代未聞の二刀流を実践する大谷を目当てに、50人を超すメジャースカウトと関係者が押し寄せ、その一挙手一投足をチェックした。プロ3年目のシーズンを終えたばかりの21歳はすでに米球界でも注目の的になっていたが、「投打のキャリアハイを積み重ねていけば、見えてくるものがある」と話したのが印象的だった。今回は2016年インタビューの【前編】。

 ──どこをどうしたら、いま以上の投手になれると思いますか?

「確実にいま以上になれるかどうかは正直、自分でも……大半の人は分からないものだと思うんです。ですから、おそらくここのところだろうなということをオフから練習してきました。それが絶対、結果に結び付くということはないでしょうけど、限りなく結果に結び付くような練習はしたいと思っています」

 ──課題は自分の中で分からないということですか。

「例えば制球力を上げたいとか、球速を上げたいとか、結果として見えるものに関してはどうしなきゃいけないというのは分かります。でも、そのために必要な練習とか、じゃ、何をしなければいけないというのは……。これをやれば絶対コントロールが良くなるとか、そういうのは人それぞれ違うじゃないですか。体を大きくしたら結果としてコントロールが良くなったという人がいれば、数を投げてフォームを固めて良くなったという人もいます。ですから、これをやれば絶対良くなるなんてことはないと思うんです。僕がある練習をしてすごくコントロールが良くなったとしても、その練習が合う人もいれば、合わない人もいますから」

 ──投手としての課題のひとつは制球力ですか。

「(制球力は)日々、上がってきているとは思いますけど、やっぱりあって損はない、絶対的に必要な部分ですから」

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