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裏金離党処分の世耕弘成氏に自民は“刺客”立てず?《党内処分も「なんちゃって」》の声

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月12日 6時30分

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偽装離党(C)日刊ゲンダイ

《政治資金規正法の改正案も「なんちゃって」。連座制も「なんちゃって」。おまけに党内処分も「なんちゃって」。もう解党しかないやろ!》

《これは偽装離党だろ》

 SNS上では批判の声ばかりが目立つ。自民党の森山裕総務会長(79)が11日、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で「離党勧告」処分となった世耕弘成前参院幹事長(61=和歌山選挙区)について、来年の参院選で党として対抗馬擁立を見送るべきとの考えを示した――などと報じられたためだ。

 安倍派(清和政策研究会)の「5人衆」だった世耕氏は、派閥から受けた政治資金パーティー収入のキックバック総額が、2018年からの5年間で計1542万円だったことが判明。政治倫理審査会(政倫審)に出席したものの、約20年に渡って常習的に続いてきた裏金について知らぬ存ぜぬを繰り返すなど、真相解明に至るのは程遠い弁明に終始し、その後、自民党から離党処分されたことから、次の参院選では党公認を得られない見通しに。

 常識的に考えれば、同党は仮に世耕氏が出馬しても当然、郵政民営化を巡る衆院選のように選挙区には“刺客”を送る展開となるだろう。

■そもそも世耕氏の「実績」とは一体何なのか

 ところが森山氏は、和歌山市で開かれた政治刷新の車座対話で、世耕氏について「実績や今後を考えれば、しかるべき対応があっていい」などと言い放っていた。

 そもそも、世耕氏の「実績」とは一体何なのか。裏金事件についてダンマリを決め込んだことなのか。「実績」があるなら、なぜ、離党処分にしたのか。すべてがいい加減だ。過去の流れを見ると、仮に自民党を離党した世耕氏が次の参院選で当選すれば「裏金事件の禊は済んだ」などと言って、あっという間に復党する可能性が高い。そして裏金事件について国民が忘れ去るのをひたすら待つ。つまり、「離党勧告」処分など、まったく無意味と言っているようなものだ。

《自民が離党させた議員の選挙区に対抗馬を立てないなら意味がない。形だけの処分ね》

《なんだなんだ、この茶弁劇は。報道が事実なら本当の意味の処分ではなく、ほとぼりが冷めるまで隠れて、ということ》

《裏金事件が起きた原因・理由の解明、関与した議員の責任の追及……。自民党はすべてにヤル気がないことがハッキリした》

 旧民主党が政権与党だった時代、野党議員として生活保護政策について厳しい姿勢だった世耕氏。自身もいったん「無職」となり、今の庶民がどんな厳しい生活を強いられているのかを体験した方がいいのではないか。

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