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苦労人の巨人元ドラ1堀田賢慎「5年目の覚醒」はなぜ起きた...背後にいる5人の重要人物

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月23日 10時45分

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堀田賢慎(C)日刊ゲンダイ

 先発として2つの今季初体験を味わった。

 試合前まで防御率0.74だった巨人・堀田賢慎(23)が22日の中日戦に先発。五回までは3安打無失点の好投も、2-0の六回2死走者なしから暗転した。連続四球の後、細川、カリステに連続適時打を浴びて逆転され、6回途中3失点で降板。今季先発初失点と初黒星もついた。

 試合前まで先発、リリーフとして計9試合で3勝。先発した試合では15回3分の2で無失点だった。「球種は少ないのに相手が打てない。いい意味で不思議な投手」と阿部慎之助監督(45)の評価は高い。

 ドラ1入団ながら苦労人でもある。1年目の2020年にいきなり右肘のトミー・ジョン手術を受け、21年は育成選手。22年に復帰したものの、8試合で2勝3敗、防御率6.29に終わっている。5年目の覚醒はなぜ起きたのか。さる巨人OBがこう言った。

「昨年春に有望株として一軍キャンプに抜擢されたが、張り切って入った初日のブルペンで右肩を痛めた。これに原辰徳監督(65)は『一軍に全力で投げられないような人がいる必要はない』と激怒。即二軍送りとなり、落ち込んでいました。結局、昨年は復活できず0勝。全権を持つ原監督の体制に萎縮していた。昨秋に阿部監督に代わった途端、日本代表との練習試合で好投したり、本格化してきましたから」

 同郷の岩手出身で同学年、ドラフト1位入団と共通点が多い西舘勇陽(22=中大)の存在も大きい。堀田は小学生の頃から一方的に知っていたという。「僕は高卒で(西舘も)同じチームに1位で指名された。同級生なので負けられない」という強いライバル意識が原動力だ。チームメートとなった今では切磋琢磨する間柄。勝ちパターンのセットアッパーとして奮闘する姿に刺激を受けている。

 昨秋のキャンプから“師弟関係”を結んだのが、内海哲也投手コーチ(42)である。西武から復帰し、「いい投手だと思っていたのに巨人に戻ってみたら、あれ? という感じだった」と修正に着手した。

「新任コーチに最初に目を付けられた堀田は、秋のキャンプから『軸足をテーマにしよう』とアドバイスされた。シャドーピッチングの際、前に置いた10キロのおもりを軸足の右足で押し込むトレーニングを二人三脚で行っている。春のキャンプでも、ブルペンに居残ってスムーズな体重移動などの『内海投法』を伝授された。物腰が柔らかいから波長が合うようです」(前出のOB)

 秋のキャンプ後に参加した台湾でのアジア・ウインターリーグで「秋のキャンプから感覚はつかんでいた」と自己最速の157キロをマークした。

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