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“ダメ大関の見本市”が後押し 新小結大の里「来場所で大関昇進」への期待と懸念

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月28日 9時26分

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大の里(代表撮影)

 初土俵から所要7場所、史上最速優勝を成し遂げた新小結大の里。本来、大関への昇進目安は「三役で3場所33勝以上」のため、今場所がその起点ということになる。しかし、その目安はとっくの昔に形骸化。来場所の成績次第で大関昇進の可能性は十分あるという。(【前編】からつづく)

  ◇  ◇  ◇

 強さという点では、疑問を抱く者は皆無。二所ノ関部屋付きの中村親方(元関脇嘉風)は「言うことなし、ですよ」と顔をほころばせ、「大の里の強みは、前に出ていく圧力に加え、バネ、瞬発力が並外れている」と話す。

 元横綱大乃国の芝田山親方もかねて、「ものすごい横綱になるよ。それだけの素質がある力士」と絶賛している。

 ファンの人気も高い。大相撲の懸賞には「森永賞」というものがある。来場したファンは「これは」と思うその日の一番を選び、中入り前までに投票。トップとなった取組に、製菓会社の森永が懸賞をかけるシステムだ。1日1本、つまり15日間で15本しか出ない賞だが、今場所の森永賞は4日目の阿炎-熱海富士、10日目の琴桜-高安を除いて、残り13日はすべて大の里の取組が選出された。それだけファンからの支持を受けている証拠である。

 グッズの売り上げも、すでにトップクラスともっぱらだ。本場所で親方衆自ら売り子をする「親方売店」で、呼び込みを行っていた荒汐親方(元幕内蒼国来)が言う。

「今場所序盤、宇良が元気だったころは宇良グッズが大量に出ていた。後半になってからは大の里のグッズが、かなり出るようになりました」

 今場所は横綱照ノ富士をはじめ、大関貴景勝、霧島と上位陣が立て続けに途中休場。初日は横綱、大関、関脇が全滅するという昭和以降で初の惨事が話題になった。土俵のレベル低下が叫ばれる中、若くてイキがいい大の里の出世は、相撲協会にとっても奇貨である。

 しかし、早すぎる出世は同時に不安ももたらす。

「全員が全員とは言わないが、若いうちに出世しすぎると傍若無人になりがちですからね。横綱になったのが22歳だった白鵬(現宮城野親方)をはじめ、26歳の千代の富士、23歳の双羽黒、22歳の貴乃花などを見ればよくわかる。師匠の教育が出世に追いつかず、若いうちからチヤホヤされるので、本人が勘違いしてしまう。大の里も今場所前に同部屋の未成年力士への飲酒強要を週刊誌に書かれ、協会から厳重注意を受けている。師匠も入門たった1年で部屋頭になった弟子には弱腰らしく、稽古中、大の里が自身の目の前で手を抜いても注意できないと聞いている」(角界OB)

 前出の芝田山親方も、「あとはもっと稽古をするべき。1時間の稽古で息があがっているようでは、まだまだだよ」と課題を口にしていた。ダメ大関の見本市のような現状では、大の里の早期の昇進を期待する声が出るのも当然ではあるが、「促成栽培」には不安も尽きない。

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