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どうなる「紀州のドン・ファン」殺害裁判…“逆襲の元妻”早貴被告は「パパ活」主張

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月28日 11時2分

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「逆襲」に出た須藤早貴被告(ジャーナリスト吉田隆氏撮影)/(C)共同通信社

 今月24日、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の野崎幸助さん(当時77)が殺害されてから6年を迎えた。2021年5月には元妻の須藤早貴被告(28)が殺人罪で起訴。あれから3年経ったが、いまだに審理が始まる見通しは立っていない。

 一方、早貴被告が詐欺罪に問われている公判は進んでいる。事件前の15年から16年にかけ、当時19歳だった彼女が札幌市内の男性(同61)から「海外留学の準備金」などの名目で現金約2900万円をだまし取った疑い。殺人罪で身柄を勾留された後、追起訴されていた。27日、和歌山地裁で被告人質問が行われた。

 10日の初公判では「私が金を受け取ったことは事実。嘘もつきましたが、それを分かった上で、彼は私の体をもてあそぶために払ったと思っています」と争う構えをみせていた。

■「私が詐欺師なら、被害者は性犯罪者」

 早貴被告は被害者との関係について「最初はキャバクラのホステスと客だったが、愛人のような感じだった。金を受け取るたびに体を触られたり、キスをされた。未成年と知りながら体を求めてきた。『キャバクラで稼いだ分の給料を払うからキャバクラを辞めろ』と言ってきた。月20万円をもらい、毎週会うたびに約10万円の小遣いを受け取っていた。そもそもベースは愛人。私が詐欺師なら、被害者は性犯罪者だと思っている」と訴えた。

 早貴被告は男性に「美容師になりたい。学費のためにキャバクラで働いている」と説明。そんな早貴被告に男性は「早貴の夢を応援したい」と援助を申し出、賃貸マンションを契約して住まわせ、学費や生活費を渡していた。男性は性的目的で資金援助したことを否定している。

 早貴被告の主張は、今後の公判にどう影響するのか。弁護士の山口宏氏は「裁判官も被告にだまされるかどうかです」と、こう続ける。

「検察としては、被告が自分の肉体を武器にして男性からできるだけ金を多く取ろうと画策。男性で味を占めたため、さらにドン・ファン相手に大胆な犯行に及んだ。金のためなら平気で人をだます女というイメージに持っていきたい。ただ被告の主張通り、2人の間に肉体関係があり、愛人手当を渡すなどしていたことが認められると、有罪に持ち込むのは難しいかもしれません。そうなると、期日さえ決まっていない殺人事件に関しても、公判維持ができるかどうか」

 注目の判決は9月2日に言い渡される。

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