裏金事件は都知事選でも大きな関心事 小池知事は元自民議員で“本丸”「清和政策研究会」所属
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月28日 15時3分
キックバックは本当になかったのか…(C)日刊ゲンダイ
「報道で伺ってそれ以上の詳しいことは存じ上げていない」
立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明した27日、視察先の八丈島で報道陣の取材に答え、こう平静を装っていたのが小池百合子都知事(71)だった。
自身の立候補について小池氏は「色んな方々からこれからも都政を担ってほしいという熱い声もいただいているが、現職として定例議会が始まるので公務に励んでいきたい」と語り、名言を避けたものの、3選を目指す意欲は満々とみられている。
蓮舫氏の出馬で俄然、面白くなってきた首都・東京の「七夕決戦」。
争点は8年前の知事選で「満員電車ゼロ」「待機児童ゼロ」「介護離職ゼロ」など7つの公約に掲げながら、ほとんどと言っていいほど実績に乏しい小池都政の是非なのは言うまでもない。小池氏にはまた、「カイロ大卒業」を巡る学歴詐称疑惑の問題もくすぶっているが、都知事選でも注目されているのが自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題だ。
■裏金作りの仕組みを知っていた?
国民の多くは失念しているかもしれないが、自由党、保守党などを経て2000年代初めに自民党に入党した小池氏が所属していた派閥は、裏金事件の“本丸”となった「清和政策研究会」だ。
当時の会長は派閥パーティーからのキックバックの仕組みを最初に作った“渦中の人”として、国会質疑などでたびたび取り上げられてきた森喜朗元首相(86)。つまり、小池氏も国会議員時代、今回の裏金作りについて知り得る立場にあった可能性がある。
裏金事件が報じられ始めた頃の2023年12月8日の都知事会見で、小池氏は「国民から疑念を持たれることのないように、まず実態の解明、また再発防止策を講じる必要もある」などと言い、自身の国政時代についてもこう振り返っていた。
「(パーティー券の)割り当て分をさばくために、汲々としていたのを覚えている。キックバックを受けるようなことはなかったと思う」
だが、「清和政策研究会」の裏金作りは約30年前から始まったといわれており、この頃の小池氏と言えば女性初の防衛相に就任し、その後、党総裁選に出馬するほどの勢いがあった時期だ。
裏金は「政治家としての資質」が問われる問題だけに有権者の関心も高い。
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