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西武ナインはナベQ監督代行を甘く見てはいけない…激アマ松井監督とは正反対の激情家

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月29日 11時0分

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監督代行の渡辺久信GM(C)共同通信社

 西武の監督代行、渡辺久信GM(58)が2013年以来、11年ぶりにライオンズのユニホームに袖を通した。

 休養となった松井監督に代わって、昨28日の中日戦から指揮。最初に監督に就任した08年にいきなり日本一を達成すると、以降は優勝こそなかったものの、13年までBクラスは09年の1回のみ。久々の采配で、最下位からの浮上に期待がかかっている。

 ただ、気がかりなのが今の西武ナインが新指揮官についていけるかどうかだ。監督時代を知っている選手はともかく、若手の多くは17~22年の辻監督時代や、それ以降に入団した選手。辻監督は選手を叱らない方針を掲げ、後任の松井監督はそれに輪をかけて甘かった。試合でやらかした選手を非難するどころか、「彼は頑張ってるから」と擁護していたほどだ。

 渡辺監督代行の前回監督時代を知る球団OBは「いわゆる親分肌の性格です」と、こう続ける。

「選手思いだが、ミスや同じ失敗を繰り返す選手には容赦しない。西武時代の涌井が何度か続けて結果を出せなかった時は、囲み取材で『技術が一軍レベルじゃない』『先発はもう難しい。信頼できない』と怒りをぶちまけていた。四球で自滅した選手を怒鳴りつけ、その声が部屋の外まで響いていたのを何人もの選手が聞いている。ミスをした選手に反省リポートを書かせることもあった。チームが不調の時はベンチで仏頂面をしながらブツブツと何かを言い続け、選手が怖がってしまったこともある」

 微妙な判定をした審判に食ってかかったことも一度や二度ならず。ソフトバンクの投手が死球を連発し、王監督(現球団会長)が「まあまあ、若い投手がしたことだから」とかばった時は、「若手の練習なら二軍でやってくださいよ!」と怒声を浴びせ、乱闘寸前の一触即発に至ったこともあった。

 いつもベンチでニコニコしていた松井監督とは百八十度違う激情家なのだ。

 就任1年目の08年は当時の大久保打撃コーチが怒り役、選手の嫌われ役を買って出ていたが、現在、その役割ができるコーチはいない。

 代行“初陣”のこの日は中日に0-3で惨敗。西武ナインはフンドシを締めなおした方がよさそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 渡辺久信GMはあくまで監督“代行”。しかし、早くも来季の“続投”が現実味を帯びている。どうやら、「こんなチームの指揮は取れない」と、監督のなり手が見つからない状況なのだ。

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