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1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月31日 8時37分

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白鵬(C)日刊ゲンダイ

 果たして4人で収まるのか。

 29日に相撲協会が発表した引退力士12人。伊勢ケ浜部屋からは5人で、うち4人が宮城野部屋からの移籍組だ。

 宮城野部屋は今年3月、当時所属していた北青鵬のイジメが発覚。師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)も放置、隠蔽したことが明らかになり、部屋は一時閉鎖、力士や親方は伊勢ケ浜部屋への移籍を余儀なくされた。

 環境が大きく変わることもあり、当初から引退するつもりだった力士もいたという。

 そこで今回の4人である。当初、引退が見込まれていた人数ほど多くないものの、廃業ラッシュが起こるとすれば、むしろこれからだろう。

 伊勢ケ浜部屋は旧宮城野部屋勢の合流で、一気に力士40人の大所帯となった。5人が引退しても、角界最多の部屋であることは変わりがない。伊勢ケ浜部屋の建物はここまで大人数の所属を想定した作りではなく、旧宮城野勢は地下のトレーニングルームで寝起きしている。シャワーの待ち時間が1時間を超えるなど、もともと伊勢ケ浜部屋にいた力士の稽古にも支障が出ているほどだ。

「藤島部屋が二子山部屋を吸収合併したことを思い出す」とは、古株の親方だ。

「当時は二子山部屋から38人もの力士が移籍。藤島部屋にいた力士と合わせて60人以上となった。今回、伊勢ケ浜部屋が抱えるような環境悪化の問題に加え、両部屋の力士の人間関係もギスギスするようになった。旧二子山勢は藤島勢から『厄介者』と嫌われ、双方の人間関係が悪化し、イジメや差別などにもつながった。結局、合併後に関取に昇進したのは両部屋合わせて、藤島勢から1人だけ。結局、誰も得をしない合併になった」

 別の親方が言う。

「宮城野部屋の閉鎖はあくまで一時的な処分。協会内でも『おそらく1年、長くても2年後には再興』と言われている。そこまで我慢できるかどうか、ですね。伊勢ケ浜部屋は稽古も厳しく、1日何十番も相撲を取るのは当たり前。宮城野部屋は正反対で、師匠に『今日は午前中に病院に行くので朝稽古は休みます』と明らかにサボりの連絡をしても、すんなり許可が出るほど緩かった」

 宮城野部屋が再興になった時、何人の力士が残っているやら……。

  ◇  ◇  ◇

 ちなみに、白鵬は移籍先の伊勢ケ浜部屋に在籍する横綱・照ノ富士との間には、2017年に勃発した「大事件」によってただならぬ因縁がある。いったい何があったのか。

関連記事【大事件を知る】…では、ことの顛末について詳しく報じている。

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