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中居正広「脱SMAP」成功の裏に“懐刀芸人”あり 自身が仕切る番組の「裏回し」任せ巧みに延命

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月1日 9時26分

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中居正広(C)日刊ゲンダイ

「中居正広の土曜日な会」(テレビ朝日系)から生まれた絵本「Wピース」が4月に発売になり、絵本業界では異例の初版7万2000部が話題になったが、現在も売れ行き好調。シリーズと中居正広(51)の根強い人気を知らしめた。

 中居は絵本で監修&キャラクター原案を担当。番組共演者である劇団ひとり(47)がキャラクターデザイン、社会学者で作家の古市憲寿(39)が文を手掛けている。番組発の絵本シリーズ第1弾「♪ピンポンパンポンプー」は、2020年11月に発売。中居にとって初の絵本監修で、予約だけで10万部を突破。累計発行部数は12.5万部となった。

 第2弾の「パリン グリン ドーン」は、22年6月に発売。前作の主人公はひとりが発案したカピバラののんちゃん、びりーくんだったが、本作は中居が考案した「なさいくん」。野菜のような緑色の形状で、“ちょっぴりダサい”特質は中居とシンクロ。シリーズ累計20万部のヒットとなった。

 中居が旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)から独立して、個人事務所「のんびりなかい」の代表兼唯一の所属タレントとなったのは20年4月。ちょうど丸4年を迎えた。独立当初は、新スタートを切ると同時にコロナ禍に突入する苦境に立たされた。しかし、友人でもあるひとりがステイホームを利用して、自宅の3Dプリンターでカピバラの容貌に似たオリジナルキャラクターを制作。絵本誕生のきっかけをつくった。

 思えば中居は、ひとりのような英知あふれる芸人を懐刀にする傾向がある。01年にスタートした「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)は、笑福亭鶴瓶(72)とダブルMC。同年開始の「中居正広の金曜日のスマたちへ」(TBS系、現「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」)は、準レギュラーの陣内智則(50)が高頻度で出演している。現在はムロツヨシ(48)が代理MCを務める「だれかtoなかい」(フジテレビ系)は、開始当初はダウンタウンの松本人志(60)がパートナーだった(タイトルは「まつもtoなかい」)。さらに、不定期放映の野球番組「World Baseballエンタテイメント たまッチ!」(フジ系)はアンタッチャブル、「中居正広のプロ野球魂」(テレ朝系)は出川哲朗(60)。プライベートでも親睦を深めている芸人が、番組の“裏回し”となっている。これが番組継続の肝で、自身の延命策につながっているとエンタメライターの伊藤雅奈子氏は分析する。

「中居さんが指折りの名司会者であるのは言わずもがなですが、50代になった今後の使命は、自身が仕切る番組を終了させないこと。腹心がいることで、番組はある程度の水準を保てています。さらに、3回にわたる絵本と関連グッズの発売で子ども、ソフトバンクのウェブとテレビCM出演で、SMAPを知らない低年齢層からの支持が増えた。ここへきて再び幅広い層からバラエティータレントとして求められているようです」

 今春の番組改編を乗りきって、レギュラー全番組の続行が決定。脱SMAPの一番の成功者は中居かもしれない。

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