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夫の教えを支えに…ラスボス・小林幸子が貫く「楽しんでくれれば」の信念【今週グサッときた名言珍言】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月2日 9時26分

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小林幸子(C)日刊ゲンダイ

【今週グサッときた名言珍言】

「時代が当たり前のように変わっていくことを知らなすぎる人たちに大きな声で私は言いたい。頑張れ!」
 (小林幸子/テレビ朝日系「激レアさんを連れてきた。」5月11日放送)

 ◇  ◇  ◇

 いまやネット上で「ラスボス」の愛称で人気を博す小林幸子(70)。もともとはNHK「紅白歌合戦」での豪華衣装から、RPG(ロールプレーイングゲーム)に出てくるラストボスのようだと一部で言われていたものだが、「ニコニコ動画」に出演した際、司会者から「ラスボスって呼んでいいですか?」と問われ、意味も分からず「どうぞ」と答えた。すると、画面は視聴者からの「ラスボス降臨」の言葉でいっぱいになり、一気に定着した。そんな彼女の言葉を今週は取り上げたい。

 大きなターニングポイントになったのは2012年。事務所でのトラブルをきっかけに大きなバッシングが起こり、それまで毎年「衣装対決」などと話題を集めていた紅白出場も33回で途絶えた。それまで付き合いがあった作詞家・作曲家も手を引いた。いわば“干された”状態になってしまったのだ。

 そんな苦境の中、ニコニコ動画から出演のオファーが舞い込んだ。もちろん、小林はニコ動の存在など知らない。だが、信頼するスタッフが「面白い」と言っているから乗った。「ネットの方に行ったときに、旧態依然としている人たちからは“落ちぶれた”と言われた」(フジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」19年10月10日)という。

 まだ、トップクラスのタレントがネット動画にほとんど出ることがなかった時代だから無理もない。しかし、その反響はすさまじかった。彼女が投稿した動画はわずか3日間で100万再生を記録したほど。生で歌うことが難しいと言われる「ボカロ曲」にも挑戦。「脳漿炸裂ガール」を「脳漿炸裂バーサン」に変えて歌うと喝采を浴びた。コミックマーケットにも参加すると、その日の記録となる長蛇の列ができた。

 そうした挑戦の最初にはもちろん、背に腹は代えられないという事情もあっただろう。けれど一番の原動力になったのは「面白そう」という動機。「みんなが楽しんでくれるならばそれでいい」(「シネマトゥデイ」23年9月1日)という信念を彼女は貫いている。そして、その決断を支えているのは夫から教えてもらった「思い込みを捨て、思いつきを拾う」という言葉だ(「直撃!シンソウ坂上」=前同)。

「思い込みがあるから新しいものに挑戦できない」--。少しでも面白そうだと感じる「思いつき」に乗った結果、小林幸子は“復活”を果たし、ついには15年、ボカロ曲「千本桜」で紅白の再出演に至ったのだ。

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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