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ブル中野さんWWE殿堂入り受賞式スピーチは全部英語 ライバルのメデューサとは泣きながらハグ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月3日 9時26分

ブル中野さんWWE殿堂入り受賞式スピーチは全部英語 ライバルのメデューサとは泣きながらハグ

ブル中野さん(提供写真)

【その日その瞬間】

 ブル中野さん
 (元女子プロレスラー・プロレス解説者/56歳)

 1980年代から女子プロレスを牽引したブル中野さん(56)。米メジャー団体WWEで日本人レスラーで5人目、女子では初の殿堂入りを果たした。その瞬間を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 ──殿堂入りを聞かされたのはいつですか。

 最初に連絡が来たのは1月9日。リモートで話したいと言われましたが、その時は何の話かわからなくて。ただ、引退してから30年が経ってますから、殿堂入りはないなと思ってました。まして試合のオファーはもっとあり得ない(笑)。

 なので、ズームでWWEのスタッフ、通訳の方と話した際に殿堂入りを聞かされた瞬間はすごくうれしかったですね。本音を言うと、WWEで激闘を繰り返したメデューサが殿堂入りをしていたので、「もしかしたら私もあるかな」とは思っていましたが、時が経ちすぎた分うれしさ倍増です。

 ──4月5日のフィラデルフィアの会場での授賞式はどうでしたか。

 一番緊張したのは英語のスピーチをあんな大観衆の前で初めて披露したこと。1月に連絡をもらってからは「どんなスピーチにするか」をスタッフと煮詰めていくんですよ。

 日本人レスラーの過去のスピーチだと猪木さんは最初に英語で挨拶した後は日本語で話し、アメリカ人が通訳して伝える形で。藤波辰爾さんは全部日本語だったかな。サンダー・ライガーさんはコロナ禍で日本で撮ったVTRを現地で流し、グレート・ムタ(武藤敬司)さんは長くないスピーチにアクションを加えた形。

 私は「全部英語のスピーチにしてほしい」と頼まれて驚きましたけど、日本人ではまだ誰もやってないから挑戦だと思い引き受けました。

 私が「こういうことをスピーチしたい」と日本語で書いて送ってから、先方から「じゃあ、こういうふうにスピーチしてください」と英語で返ってくるまで1カ月間くらいかかりました。「英語が覚えられないから早めに下さい!」とせかしました(笑)。たぶんスピーチの時間や他の受賞者との兼ね合いなどいろいろあるのかもしれません。

「またブル中野として生まれ変わりたい」がネットニュースで取り上げられましたが、あれは私の本心です。

 ──WWEで闘った当時のことを振り返って今どう思われますか。

 つらいことが多かったですよ。日本と違って、ひとりで行動して、何もかもひとりでやらなきゃいけなかった。でも、アメリカのプロレスは音響や照明など選手を引き立てる演出がすごい! 私の実力よりももっと大きく見せてくれました。そこはすごく感謝。

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