米大統領選でガラリ…オバマ政権とトランプ政権から考えるイランとの関係 国際情報の専門家が分析
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月4日 9時26分
ところが、トランプ大統領が去ると、イスラエルはパレスチナへの入植を再開するようになります。それどころか、パレスチナ(ヨルダン川西岸地区)に暮らす民間人が抵抗しようものなら、イスラエル軍は射殺してまで入植活動をエスカレートさせている。アラブニュース、アルジャジーラ、ガルフニュースといったアラブ圏の報道機関は、そう伝えています。
イスラエルのネタニヤフ首相は、これまでに6回の政権を築いています。現在の内閣にはシオニストと呼ばれる強硬派のユダヤ民族主義者が加わっており、極右と言えます。以前の政権に比べ、よりパレスチナに対して強硬的な態度に出るものであり、実際に強硬政策に舵を切ってしまいました。アラブ人もパレスチナ人も、アブラハム合意が守られていないわけですから、当然反感を持ちます。その結果、現在はイスラエルとアラブ諸国の距離は再び離れつつあります。
リーダーの方針一つで、よくも悪くもガラッと関係性が変わってしまう好例と言えるでしょう。
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