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新NISAを始めたけれど停滞ムードで不安…「株価4万円」はいつ回復する?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月4日 9時26分

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また見られる?(C)日刊ゲンダイ

 もわ~っとしている。イケイケではなく、どんよりでもない。新しいNISA(少額投資非課税制度)の登場で年初から盛り上がった株式市場だが、潮が引いたかのようなムードが漂う。こんな状況では新たに参入しようという意欲は湧きにくい。日経平均は史上最高値の4万1087円を年内に突破できるのか。

  ◇  ◇  ◇

■一気に5%くらい下落したほうがいい

「下がるなら、ドカッと下がってほしい。そのほうが話題になるしスッキリする」

 市場関係者からそんな声が聞こえてくる。

 新NISAで投資している50代男性も不満たらたらだ。

「米エヌビディアの決算や長期金利の上昇など株価を左右するニュースは少なくありません。それなのに大きくハネたり、大暴落にはならない。まあ、それが普通なのかもしれませんが、日経平均が4万円を突破したころに比べると物足りなさを感じます。再び4万円台に戻るのか。不安になってきました」

 日経平均が初めて4万円に到達したのは約3カ月前の3月4日。米エヌビディアの好決算を受け、半導体関連が爆上がりした。その後、4万円前後をウロウロし、同22日に年初来高値の4万1087円まで上昇。ここが頂点だった。4月4日のザラ場(取引時間中)高値4万243円を最後に4万円台とオサラバ。

「4月半ばに一時、3万6000円台へ下落しましたが、そこを底に3万8000円から3万9000円台の推移が続いています。市場に刺激を与えるためにも1日で5%ぐらい大きく下げるといいんですけど……。その反動で今度は4万円台に乗せると思います」(株式評論家・倉多慎之助氏)

 日経平均が3万8500円だとしたら、5%は1925円。この水準(3万6575円)まで急落すれば株価は猛反発の可能性があるということだ。

急ブレーキの理由は「企業のふがいなさ」

 なぜ株価上昇に急ブレーキがかかったのか。円安や日米金利差、自民党の裏金問題……悪材料はいくつもあるが、最大要因は“上場企業のふがいなさ”だ。何より、今期(2025年3月期)見通しがしょぼい。

「株式市場は未来を予測しながら動きます。だから、業績は実績ではなく見通しが重要です。決算発表で前期は過去最高益だったとのニュースが大々的に流れても株価材料にはほぼなりません。それより今期や来期の予想が大切なんです」(前出の市場関係者)

 5月上旬に24年3月期決算を発表したトヨタ自動車。営業利益が日本企業として初の5兆円を突破するなどすこぶる好調だった。ところが、今期(25年3月期)の業績予想は営業利益が約20%減の4兆3000億円。「え~っ、今期は増えないのか……」と市場は落胆し、決算発表の翌日以降、株価は下落傾向となった。

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